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CNC Router Partsの製品と注意事項等

C7等級ボールネジのシングルナットについて
まず初めにC7等級またはC5等級のシングルナットまたはダブルナットの下記記載の移動距離は深玉溝軸受(ベアリング)の時の移動距離を示し、アンギュラ玉軸受使用時とは異なりますのでご注意下さい。

等級C7と等級C5のボールネジの違いは、直線加工した時の加工精度の事をさします。
一般的に等級C7シングルナットで300mm進むと0.05mmの狂いが発生し、300mm以降は100mm移動するたびに0.05mmずつ移動距離の狂いが発生します。
C7等級であれば中心位置から前後に移動させた合計では約600mmの長さをカバー出来ます。
シングルナットの利点は、軸が横方向に反ったりネジレたり時に、ナットの長さが小さいので狂いが少ない。
等級はC0-C10までとなりC0になるほど金額が高くなります。

C7等級ボールネジのダブルナットについて
まず初めにC7等級またはC5等級のシングルナットまたはダブルナットの下記記載の移動距離は深玉溝軸受(ベアリング)の時の移動距離を示し、アンギュラ玉軸受使用時とは異なりますのでご注意下さい。

一般的に等級C7のダブルボールスクリューナットでは直線距離300mm進むと0.05mmの狂いが発生し、300mm以降は100mm移動するたびに0.05mmずつ移動距離の狂いが発生します。
中心位置から前後に移動させた合計では約600mmの長さをカバー出来ます。
一般的に等級C7シングルナットで300mm進むと0.05mmの狂いが発生し、300mm以降は100mm移動するたびに0.05mmずつ移動距離の狂いが発生します。
ダブルナットの利点は、軸が横方向に反ったりネジレたり時に剛性を強くすることで狂いを少なくする


(写真はC7等級です。)                         参考画像    

C5等級ボールネジのシングルナットについて
まず初めにC7等級またはC5等級のシングルナットまたはダブルナットの下記記載の移動距離は深玉溝軸受(ベアリング)の時の移動距離を示し、アンギュラ玉軸受使用時とは異なりますのでご注意下さい。

C5等級はC7等級よりも精度は高く狂いはさらに少なくなるが値段も高くなりますが、一般的にC5等級シングルボールスクリューナットは300mm進むと0.018mmの狂いが発生し、300mm以降は100mm移動するたびに0.018mmずつ移動距離の狂いが発生します。
中心部から前後に移動させた場合約600mmの長さをカバーすることが出来ます。                シングルナットの利点は、軸が横方向に反ったりネジレたり時に、長さが小さいので狂いが少なく、C7よりも精度が上なのでより加工精度の狂いが少ない。

C5等級ボールネジのダブルナットについて
まず初めにC7等級またはC5等級のシングルナットまたはダブルナットの下記記載の移動距離は深玉溝軸受(ベアリング)の時の移動距離を示し、アンギュラ玉軸受使用時とは異なりますのでご注意下さい。

C5等級はC7等級よりも精度は高く狂いはさらに少なくなるが値段も高くなりますが、一般的にC5等級ダブルボールスクリューナットは300mm進むと0.018mmの狂いが発生し、300mm以降は100mm移動するたびに0.018mmずつ移動距離の狂いが発生します。
中心部から前後に移動させた場合約600mmの長さをカバーすることが出来ます。                ダブルナットの利点は、軸が横方向に反ったりネジレたり時に剛性を強くすることで狂いを少なくし、さらにナットとナットとの間に特殊な高減減衰シムリング(シムリングが異なる方法もある。)を挟んで軸の反りを吸収しているためより加工精度が向上する。
工業用の製品としてはC7等級よりもC5等級のダブルナット使用が多く使用され、ボールネジ特有のバックラッシュによる寸法の狂いが極少で、C7等級のボールネジよりも精度の高い加工が出来ることから多くの木工用機械に採用されています。


C3等級ボールネジのシングルナットについて

まず初めにC7等級、C5等級、C3等級のシングルナットまたはダブルナットの下記記載の移動距離は深玉溝軸受(ベアリング)の時の移動距離を示し、アンギュラ玉軸受使用時とは異なりますのでご注意下さい。

C3等級はC5等級よりも精度は高く狂いはさらに少なくなるが値段も高くなりますが、一般的にC3等級シングルボールスクリューナットは300mm進むと0.01mmの狂いが発生し、300mm以降は100mm移動するたびに0.01mmずつ移動距離の狂いが発生します。
0.01mm毎にしか狂いは発生しないので1200mmの加工の長さであれば理論値としては精度は0.02mm前後となります。
シングルナットの利点は、軸が横方向に反ったりネジレたり時に、長さが小さいので狂いが少なく、C7よりも精度が上なのでより加工精度の狂いが少ない。
中国製の完成品のCNCルーターにも採用はされています。
最低価格は為替の影響もありますが、バキュームシステムなし、ATCシステムなしの場合で大きさにもよりますが現在のCNCルーターの価格は約160-200万円ぐらいからの価格となります。

ボールネジの寸法の狂いを減少させる部品について
大雑把に説明すると特に長い距離のボールネジは中心部がたわみ、そして軸が回転すると軸が歪むことによって移動寸法の狂いが発生します。
移動寸法の狂いを減少させるためにバックラッシュ0の高減衰能ゴムカップリングまたはディスクカップリング、サーボモーター、アンギュラベアリングが組込まれているサポートユニット、揺れ精度の低いベアリングナット、高精度のスナップリングを併用すると長距離の加工でも狂いは極微小となります。
特に移動軸の組立精度、フレームの組立精度およびモーターや軸周辺パーツの組立精度によって移動寸法や加工寸法等は異なりますのでご注意下さい。


夏場のCNCルーターの注意事項について
当工房が提供するCNCルーター使用中において真夏に冷房エアコンを使用しない場合は、アルミフレームの歪みと高減衰能ゴムカップリングは熱による歪みと寸法の狂いが発生します。
出来れば冷房エアコンでCNCルーター全体を冷やしてご使用下さい。
冷房エアコンを使用しない場合は、モーター軸にUSBファンで冷やし、さらにディスクカップリングに交換すると寸法の狂いは少なくなります。
特にアンペア数の高いモーターには必ずUSBファンで冷やさないとモーターの故障や寸法の狂い等が発生しますのでご注意下さい。
またリニアガイドレールやボールネジに汗が付着すると数日後に錆が発生しますので、万が一汗がリニアガイドレールまたはボールネジに付着した場合は、必ず布で噴いた後、出来るだけ早く水置換、潤滑剤配合の防錆スプレーまたは潤滑液で保護して下さい。
なお2種類のカップリングを同封しますので、モーターが3個の場合はカップリングは計6個付属します。


ボールネジ、リニアガイドレール、リニアシャフトの注意事項について
ボールネジとリニアガイドレールは消耗品で、取付時にぶつけたり、落したり、耐荷重を掛けたり等した場合は使用不可になりますのでご注意下さい。


ボールネジ、リニアガイドレールの処分について
ボールネジやリニアガイドレールは再研磨や鋼球の取り換え等すれば再使用可能ですので、研磨会社に連絡をしてどのくらいの金額で研磨や調整等していただけるかご連絡をして下さい。
万が一予算に合わない場合や再購入した方が安い場合は各市町村によって処分は異なりますが、使用しなくなった部品はディスクグラインダーで300mm程度のサイズに切って資源回収日に出せると思います。
ただし事業者の場合は資源回収に出せないこともありますので詳しくは市町村に確認して下さい。



サーボモーターが固定されたCNCルーターの完成商品の付属品について
モーターをサーボモーターに選択した場合は、サーボモータードライバー、9Pinコネクター付きの配線材が含まれます。
CNCルーター本体とは別途段ボールの中に梱包しますが、この段ボールの中にカップリングも含まれますので取り出す時にご注意下さい。



スピンドルマウントについて
1:お客様がBosch1617EVS等の丸形の木工用ルータースピンドルを使用する場合のみ内径57mm、65mm、78mm、80mm、85mm、90mm、100mm、110mmの内の一台のスピンドルマウントは付属します。
その他のスピンドルマウントの円径についてはお問い合わせください。

2:お客様がERシリーズのスピンドルマウント一体型のスピンドルモーターを使用する場合は、ルータースピンドルは付属しませんが、ERシリーズのルータースピンドルの円径とスピンドルマウントとの内径が一致している場合はスピンドルマウントは付属します。

3:ERシリーズのスピンドルマウント一体型のスピンドルモーターは、Z軸のアルミ板に専用のネジ穴を開ける事も可能です。この場合はお客様からネジ径、取付寸法の図面を提出していただきますのでご注意下さい。
なおネットに掲載されている図面と実際の寸法が異なる可能性がありますので図面を提出していただく場合は寸法を実際に計測した後に図面を提出して下さい。
万が一ネット図面の内容を基にアルミ板を製作した後、実際の寸法とが異なっていた場合は再度アルミ板を製作することになり、別途料金が発生しますのでご注意下さい。

4:スピンドルマウントまたはERシリーズのスピンドルマウント一体型のスピンドルモーターのどちらか一方の加工となりますのでご注意下さい。



固定側サポートユニットのアンギュラベアリングについて
大雑把に説明するとDFアンギュラベアリングはボールネジの回転時に発生する曲げのラジアル剛性を低くしてボールネジ軸の歪みとモーターの中心のズレによる軸角度を吸収し安定した予圧をボールネジに掛ける為に使用します。
つまりボールネジの変位とボールネジのバックラッシュの値が大きくなることを防ぐためにDF型のアンギュラベアリングを使用するとボールネジの軸に力を受けた時にある程度の力を分散してバックラッシュの値を極僅かにすることで加工寸法に狂いが発生し難い構造とさせているそうです。

当工房が使用しているベアリングについて
中国製のDFアンギュラ玉軸受を使用し(接触角40度、P5、普通予圧または中予圧)を使用しています。
お客様からのご要望により日本製のDFアンギュラ玉軸受に変更は可能ですが、別途料金が発生します。
様々なメーカーの品を使用していますが年代やメーカーによって型番が異なります。


なお予圧が無いアンギュラベアリングの場合はボールネジが不安定で移動する時に寸法の狂いが発生し、ボールネジからの予圧抜けによる異音やモーター軸から異音等が発生しますので使用はしないで下さい。


7001や7002はサイズで、DFとなっていますので2個1セットの商品となります。
7001は内径12mm、外径28mm、厚み8mm×2個です。
7002は内径15o、外径32o、厚み9mm×2個です。
P4やP5は軸精度で、P4の方が軸精度は上となります。
BやAC等は接触角で、C=15度、AC=25度、A=30度、B=40度となり、各メーカーによって型番が異なることがあります。
通常ボールネジのナットがダブルナットの場合は中予圧となります。
シングルナットは特別なことがない限り通常は普通予圧となります。
ただし中予圧の方が剛性に優れているので加工精度は上がりますが、ボールネジの消耗度は早まりますのでご注意下さい。

注意事項
接触角が異なると最高スピードも異なります。
接触角が小さいほど高速回転に向いていますが、接触角が大きい程大きな軸横に大きな荷重を掛けることは出来る一方高速回転は出来ませんのでご注意下さい。
接触角が大きくて高速回転にする場合はスラストアンギュラベアリングという高価なベアリングとなりますのでご注意下さい。

支持側サポートユニットの深溝玉軸受(ベアリング)について
支持側サポートユニットに使用されているベアリングは一般的に使用されている深溝玉軸受のベアリングを使用しています。
一般的なC0ベアリングでは水平方向の荷重で発生するアキシアル荷重には接触角が小さい為当工房では接触角を大きくするためにC3ベアリングとC4ベアリングを使用しています。
つまりベアリングの
軸受けはボールネジによる弾性変形が発生して隙間量がより大きくなるので補正量を減じて隙間を補正し、長い距離のボールネジの場合は熱膨張を抑えるためにC4ベアリングを使用しますが、お客様がベアリングを交換する場合は通常のC0のベアリングでも問題はありません。
ただし固定側はDFのアンギュラベアリングを使用した時となり、バックラッシュ補正もありますのでご注意下さい。


当工房が使用しているベアリングについて
日本製の6002ZZC4に交換しています。
日本製の6000ZZC3に交換しています。



注意事項
支持側のサポートユニットは中国製のベアリングから日本製のベアリングに交換する時にベアリングプーリーを使用してベアリングを交換しますが、サポートユニットの内側の円径にどうしても大きな傷が付いてしまいますのでご了承下さい。



固定側サポートユニットのベアリングの交換時期と交換方法について
1:ベアリングから異音やボールネジのスリップ痕が発生する場合はグリスが足りない場合、ボールネジの軸がズレている場合、ベアリングの汚れ等の場合がありますので交換する間に確認して下さい。


2:サポートユニットには固定側と支持側があります。
固定側のサポートユニットからベアリングを外す場合は、サポートユニットのベアリングを抑えるための蓋を固定している4隅のネジを外して蓋を外した後2個1組のベアリングを外します。

3:新しいアンギュラベアリングの側面には三角形の印が刻印されていますので、刻印された線に合わせてサポートユニットの中にアンギュラベアリングを入れて下さい。

4:アンギュラベアリングを入れたら蓋をし、4隅のネジを緩まないように強く締めて下さい。

5:サポートユニットをボールネジの軸に入れ、サポートユニットの4箇所のネジ穴にネジで固定した後、サポートユニットの蓋の4隅のネジに緩みが発生していないかを確認するためにもう一度ネジを締めます。


固定側サポートユニットに深溝玉軸受(ベアリング)を使用する場合
ベアリングが2個必要でベアリングとベアリングとの間に極薄シムリングを挟んでサポートユニットの中にベアリングを取付けます。
注意点としては極薄シムリングはベアリングの外輪側と内輪側のどちらかに取付けますが、ベアリングの内輪側に取付けると比較的安定した予圧を与えて加工出来ます。
しかしながら最適な予圧を与える場合はベアリングナットの締め付けの調整やシムの厚み調整等も必要となり、かなりの時間と日数を要しますのでお勧めいたしません。

最後に
取付時の加工精度、ベアリングとベアリングとの間に嵌めたシムの厚さ等により直線加工が長い場合は0.01mm〜0.022mmくらいのバックラッシュがありますので極僅かな加工寸法の狂いは発生します。

固定側サポートユニットにマルチアンギュラベアリングを使用する場合
ベアリングが2個必要でメーカーによってマルチな組み合わせが出来ますがメーカーによって型番は異なります。
例えば日本精工の場合はSU(DF、DBも可能タイプ)等の型番となり加工が予め加工された単列アンギュラベアリングとなります。
アンギュラベアリングには必ずベアリング側面に三角形のマークが記載されています。
この三角形のマークをV字型を組合わせるとDF型ではX印、DB型では菱型(メーカーにより異なる場合もある。)となりますがメーカーによっても異なる場合がありますので注意して下さい。
ただし単列アンギュラベアリングのマルチタイプにおいてもメーカーによっては側面に三角形の矢印が無いタイプもあります。
この場合のアンギュラベアリング見方としては、主にベアリングの外輪の厚み幅が薄い方が正面側、外輪の厚み幅が厚い方が背面となるそうです。
マルチタイプのアンギュラベアリングは1個単位が高いのでご注意下さい。



固定側サポートユニットに安価な単列アンギュラベアリングを使用する場合

DFやDBあるいはマルチタイプのアンギュラベアリングは予めベアリング背面または正面に極微小の隙間加工と予圧加工をしていますが安い単列アンギュラベアリングには極微小な隙間加工と予圧加工はしていません。
このDFやDB等の記載が無くてもベアリングとベアリングの間に極薄シムリングを挟んで使用することも可能です。
海外ではアンギュラベアリングの正面側の外輪側に極薄シムリングを付ける人が多くおり以前読んだ外国人のフォーラムではボールネジに回転熱が発生するのでボールネジが極僅かに膨張してバックラッシュが発生するのを防ぐためにシムリングを挟むそうですがシムリングの厚さにより予圧は強くなる傾向にあるそうです。
そこで当工房でもシムリング0.3mmで試しに行なったところ予圧が発生し、異音も無くスムーズに動くことを確認しましたがソフトウェアでのバックラッシュ調整も必要でした。
ただし0.3mmだと中予圧よりもが少し高いようで、ボールネジまたはアンギュラベアリングが壊れるような感じがしたので途中で中止をしました。0.01mm〜0.1mmのシムリングで調整する必要があると感じました。
ちなみにDFは外輪に予圧を掛けて使用すると某メーカーさんのホームページに記載がありました。

次にCNCcookbook.comには正面側の内輪にシムリングを挟むことを勧めており、これはアンチバックラッシュを抑えるのにシムリングを挟むんだそうです。
そしてバックラッシュが発生するとアンギュラベアリングで歪みを吸収するそうです。
こちらの方法も0.3mmのシムリングで試してみましたが、あまりに予圧が高く手でボールネジを回そうとしても回りませんでしたのでお勧めできません。


外輪シムの詳しい内容はYo〇〇ube等でも動画の内容を見ることは出来ますが内容は英語なので注意して下さい。


最後に
最適な予圧を与える場合はベアリングナットの締め付けの調整やシムの厚み調整等も必要となり、かなりの時間と日数を要しますのでお勧めいたしません。
そして取付時の加工精度、ベアリングとベアリングとの間に嵌めたシムの厚さ等により直線加工が長い場合は0.01mm〜0.022mmくらいのバックラッシュがありますので極僅かな加工寸法の狂いは発生します。        


固定側サポートユニットに
組合わせアンギュラベアリングを使用する場合
2個1組で販売され予め最適な予圧が発生するように加工されておりベアリングの側面には予めV字型の印があり、このV字型を組合わせるとDF型ではX印、DB型では菱型(メーカーにより異なる場合もある。)となります。
DB型はベアリングとベアリングとの間の内側に極僅かな隙間があります。
DF型はベアリングとベアリングとの間の外輪に極僅かな隙間があります。

安価なアンギュラベアリングでは極薄シムリングによる予圧調整が難しいためサポートユニットを製造しているメーカーでは予圧が設定されているアンギュラベアリングのDF型の組み合わせを推奨しています。



固定側サポートユニットに
スラストアンギュラベアリングを使用する場合
スラストアンギュラベアリングを使用する場合はベアリング調整が非常に難しいのでサポートユニット一体型の販売品を購入して下さい。
一部のベアリングのメーカーではシムを挟んでの調整が無いタイプも販売しているそうなので、ベアリングを取扱っている販売店に問い合わせ下さい。
ただし高額商品となり、現在のサポートユニットには使用出来ませんのでご注意下さい。
この場合はサポートユニットを交換しアルミ板にも加工をする必要がありますのでご注意下さい。


支持側サポートユニットの深溝玉軸受(ベアリング)の交換について

支持側のベアリングを交換する場合はベアリングプーリーと云う工具を使用して取外しは可能です。
ただしベアリング取付時はかなりの力が要りますので圧入式の機械等が必要となります。
またプラスチックハンマーでベアリングをサポートユニットの中で叩いて入れることも可能です。
このやり方は緊急時でのやり方でベアリングの破損が発生することもありますのでお勧めは致しませんがやり方だけ説明いたします。

ベアリングの叩く面に厚み5mmくらいのゴム板と木材を用意し、ゴム板と木材を接着剤で固定します。
そしてサポートユニットのベアリングを入れる穴に機械油を薄く塗り、ゴム板側をベアリングの上に置きプラスチックハンマーで叩いてサポートユニットの平面位置までベアリングが入るまで叩いて入れます。
万が一ベアリングが斜めに入る場合は高い方のベアリング側を叩いて水平にベアリングを入れて下さい。
中央付近までベアリングを入れる場合はベアリングの外輪と略同じサイズ(例えば外輪が32mmで外輪の幅が2.5mmだった場合は30mmのワッシャーを使用して下さい。32mmでは入らない場合があります。)のワッシャーを数枚用意しベアリングの外輪に置いてプラスチックハンマーで叩いて入れます。
ワッシャーを数枚重ねプラスチックハンマーで叩くとワッシャーの厚みで中央付近まで入れることが可能です。
ベアリングの内輪側で叩くとベアリング内部の鋼球が破損することがありますのでご注意下さい。



アンギュラベアリングの掃除について
モーター側のサポートユニットの中にはアンギュラベアリングが2個入っていますがアンギュラベアリングは消耗品で経年変化により交換が必要です。
なるべく安価で販売したいのでアンギュラベアリングは開放型となっていますがサポートユニットの中に異物や粉塵等が入り難い構造となっています。
しかしながらアンギュラベアリング本体は開放型となっているためどうしても微粉塵や金属が回転した時の鋼球の擦れの汚れ(黒い汚れ)等は混入してしまいます。
この場合による現象としては加工寸法の狂い、ベアリングからの異音、ボールネジ取付部のスリップ痕等があります。
万が一加工寸法の狂いや異音等が発生した場合は、100均等で販売している蓋付きの小瓶の中にベアリングを入れてからパーツクリーナーや白灯油を瓶に入れ蓋をして一晩浸け(ベアリング全体が漬かる位置より5mm位上の位置まで)て下さい。
汚れがひどい場合は、ベアリングを浸ける前にパーツクリーナーである程度汚れを取ってから小瓶の中にベアリングを入れパーツクリーナーや白灯油を瓶に入れ蓋をして一晩浸けて下さい。
ベアリングの汚れが取れましたらウエスでよくベアリングを拭き出来るだけ早く超極圧グリス(水置換タイプ)を注入し、もう一度サポートユニットに取付て機械を動かした時に異音がしないかを確認して下さい。
それでも万が一ベアリングから異音がした場合はアンギュラベアリングの交換が必要です。


アンギュラベアリングのスリップ現象について
モーター側のサポートユニットの中にはアンギュラベアリングが2個入っていますがアンギュラベアリングが正常に回らないとボールネジの軸にスリップ痕が出来て異音とともに加工寸法の狂い等が発生しますのでサポートユニットのネジに隙間が無いか確認して下さい。
また異音が無くても加工寸法の狂いが発生した場合はボールネジの軸両端部とサポートユニット内部の汚れが原因ですので使用頻度により異なりますが半年に1度は掃除して下さい。掃除については加工寸法のズレを読んで下さい。
万が一ネジに隙間がある場合はネジを増し締めして下さい。


サポートユニットのネジの増し締めした場合は一度カップリングを取付けてカップリングを指で回してスムーズに動くか、またはベアリングに抵抗や異音が無いか等確認して下さい。
万が一ベアリングに抵抗や異音がする場合はボールネジの芯出しのズレが原因です。
下記で改善点を記しますので確認して下さい。

1:ボールネジ取付時にアルミ板の位置がズレている。
アルミ板の位置を調整しボールネジが直線状で平行であるかを確認して下さい。
2:ボールネジを往復させてサポートユニットを極微小に動かして位置調整する。
3:ボールネジを往復させてサポートユニットとボールネジのマウントナットのボルトを緩めたり締めたりしてストレスを緩和する。

上記を繰返し、ボールネジを一本の指で回転させた時にスムーズに動くか確認し、ベアリングに抵抗が発生しない場合は完了です。


加工寸法のズレについて
異音が無くても加工寸法の狂いが発生した場合はボールネジの軸両端部とサポートユニット内部の酸化した油汚れまたはネジの緩みが原因ですので使用頻度により異なりますが半年に1度は掃除またはネジの締め直しをして下さい。

掃除の方法
1:ボールネジの両端部の取りつけられているモーター、カップリング、ベアリングナット、スナップリング、サポートユニットを取外して下さい。そしてウエスにパーツクリーナーを吹きかけてボールネジの両端部に溜まった黒い油汚れとサポートユニットのリングとアンギュラベアリングの軸に付いた黒い油汚れを取除いて下さい。
油汚れを取除いたらすぐにグリスを塗って金属が錆びないようにグリスを塗って下さい。
2:固定側または支持側のサポートユニットをアルミ板にネジで固定する時は、アルミ板のボールネジが通る穴中心部にボールネジの中心部が真中にあるか確認して下さい。中心部からズレていると寸法の狂いやアンギュラベアリング等に大きな負荷が生じますので注意して下さい。
3:ベアリングナットを回して入れる時はスパナを用意して締め付けますが、ボールネジの端部に平加工していないので安易にスパナを回して入れることは出来ません。そのためベアリングナットを8割くらい指で回していれたらカップリングを固定し、カップリングを手で固定してスパナでベアリングナットを締め付けて下さい。
4:カップリングとベアリングナットとの距離は3mm〜5mmくらいで調整し、モーターの軸部端部とボールネジ端部を接触させないように注意しながらカップリングを固定して下さい。
5:モーターはカップリングの中心部にくるように調整して取付け、モーターを固定する長ネジは均等の距離幅となるようにネジを固定して下さい。


ネジの締め直しの方法
1:ボールネジのナットをネジで固定しているアルミ板、ボールネジのナットのネジの緩みが無いかを確認して下さい。
2:特にダブルナットのボールネジのナットはリングを固定するためのM3ネジの緩みが原因によって寸法の狂いが生じていますので、ネジを締め直すかあるいは緩み止めネジに変更するかまたはタ〇ヤのネジロック剤を使用してネジを固定すると寸法の狂いは無くなります。
ただしこれらの方法を行なっても寸法の狂いが発生している場合はCNCコントロールのバックラッシュで調整しますが、それでも0.5mm以上の寸法の狂いがある場合はボールネジの交換または修理となります。


Servo motorとstepping Motorの違いについて                 
ステッピングモーターはおおよその位置まで動いてくれますが、300mm毎に距離が長くなるとボールネジの反りやネジレ等の影響で正確な位置まで動いてくれません。
参考画像

逆にサーボモーターはボールネジの反り、ネジレ等の影響も受けますが、移動した距離を9Pinコネクター信号がモーター内部の信号とサーボドライブの信号が行き来し、略正確な位置まで動いてくれます。        
ステッピングモーターよりもサーボモーターの方が寸法の狂いが少ないのが特徴です。           
さらにより高い精度で加工させる方法としてリニアゲージに付属している9Pin端子とサーボモーターに付属している9Pin端子とを接続し、9pin端子からサーボドライブに配線を接続させるとさらにより精度の高い寸法で加工することが出来ます。                                       
ただし別途にリニアゲージを購入し、テーブル等にゲージを取付け、アルミフレームにセンサーを取付ける必要があります。                             
 参考画像   


NEMA23モーターまたはNEMA34モーターの違いとは(重要なので必ず既読して下さい。)
取付ネジ穴サイズ、取付位置、パワーの違いが挙げられ、特にNEMA23までは木材、NEMA34はアルミ加工等の軽金属までの加工は可能です。
ただしNEMA23モーターのパワーは2N〜3N(3N=30kg)くらいの力で稼働しますが、NEMA34は8N〜12Nくらいのハイパワーで稼働しますので大変危険な機械となります。
NEMA34のパワーはエンドミルやルータービットの回転不足や大きな負荷が発生した場合はビットが折れたり、欠けたりし大変危険となりますので必ずCNCルーターに外枠を作り防護板で保護しないと大きな怪我(失明、骨折等)をしたり、あるいは喉や心臓等にビットが突き刺さり死亡した事例もありますのでNEMA23モーターよりも慎重な取り扱いが必要となりますのでご注意下さい。
なおNEMA23やNEMA34でも目の保護や怪我の予防で出来れば防護板の設置やセーフティーメガネ、イヤーマフ等の防護対策は必ず必要となります。                 


サーボモーターの配線の注意事項について                         サーボモーターとサーボドライバーまたはサーボモーターとCNCコントロールの配線を間違えると稀にサーボモーターまたはサーボドライバー等が故障する場合があります。
万が一購入したお客様が配線を間違えて故障した場合による損害(火災、人身障害等)または社会的な損害に対しては保証対象外となります。
 


カップリングについて
ディスクカップリングは軸付近に薄い金属製のディスクを挟んで軸を連結する仕組みで、ディスクの撓みを利用して軸心のズレを調整するだけでなく、バックラッシュや機械振動等も吸収する仕組みです。
なおボールネジの反りや振動が発生した場合にはバックラッシュゼロとなりますが、ボールネジが摩耗した場合はソフトウェアでのバックラッシュ補正は必要となる場合がございます。
付属するカップリングは日本製または韓国製のどちらかとなります。
    参考画像                                               
バックラッシュ0(ゼロ)、高ゲイン対応、高トルク、高ねじり剛性、振動吸収性に優れ、周波数の高い高速移動のサーボモーターを使用した場合でもハウチングが発生しないため整定時間(ms)や繰り返し精度に優れ、高速移動も可能、且つ高速精度加工が可能なカップリングとなります。
なおボールネジの反りや振動が発生した場合にはバックラッシュゼロとなりますが、ボールネジが摩耗した場合はソフトウェアでのバックラッシュ補正は必要となる場合がございます。
なお高減衰能ゴムカップリングはステッピングモーターでも使用可能でディスクカップリングよりも優れていますが、高速加工は出来ませんのでご注意下さい。

   
  参考画像                                                                       サーボモーターの場合は、高速加工は可能となりますが、特に小径エンドミルを使用する場合はCNCのスピード調整しないで加工した場合、アルミや鉄等の強度や硬質木材に小径エンドミルが耐えられなくなり、最悪の場合エンドミルが折れて大怪我をすることがありますのでご注意下さい。 
高減衰能ゴムカップリングを使用する場合は室温30度以下で使用して下さい。
30度以上の高温になりますと効果が半減する場合がありますので寸法精度の狂いが発生する恐れがあります。



   
                         

ベアリングナットについて
サポートユニットには2個のアンギュラベアリングが使用され、モーター回転時に発生する揺れを極微小まで抑え、るためのベアリングナットでベアリングに予圧をかけて安定した一定の予圧をかけることでボールネジを安定させる効果があります。
なおベアリングナットは揺れ防止機能だけでなく、緩み止め効果も含んでいますのでベアリングの緩みは略起こりません。
お客様から日本製のベアリングナットを使用して下さい。と注文書に記載があった場合のみCNCルーター本体+4,000円(3軸)5,000円(4軸)で変更可能です。
それ以外の場合は中国製のベアリングナットを使用させていただきます。
中国製のベアリングナットは3点止めで丸形、日本製は2点止めで角型で精度は同じですがスパナのみ異なります。
中国製のベアリングナットの場合は引っかけレンチが必要となりますが専用の工具が付属していますのでご安心下さい。

参考画像



ベアリングナットの取付け方について
ベアリングナットの表面が金属色をしている方がサポートユニット側となり、黒い側がモーター側となります。
ベアリングナットを取付ける時はフックスパナ(フックレンチとも云う。)あるいはスパナを利用して取付けますが、初めにベアリングナットを回すとスムーズに回りますので出来るだけ手で回せる範囲まで回して下さい。
次にカップリングを取付けカップリングを手で持って動かないようにし、スパナまたはフックレンチを利用して回します。
そしてベアリングナットが動かなくなったら六角レンチでイモネジを回して下さい。
ベアリングから予圧が発生しない場合は、何度かベアリングナットを外したり、取付けたりしてください。
ベアリングナットを取外す時はイモネジを緩めてからフックレンチをベアリングナットに引っかけカップリングを手で回すと簡単に取れますが、少し取り難くなっていますのでご注意下さい。

ベアリングナットは3点止めと2点止めの2種類があります。
3点止めはフックスパナを利用してベアリングナットの取付取外が可能で、2点止めはレンチを利用してベアリングナットの取付取外が可能となります。



スナップリングについて
サポートユニットの支持側からボールネジの端部が外れないようにするためのリングですが、一般的に使用されるスナップリングは隙間が大きいので軸回転中のボールネジの揺れが大きい場合はスナップリングの隙間によって長い距離を移動させると寸法の狂いが発生する場合があります。
ステンレス製の高精度スナップリングの隙間がほぼないので安定させたボールネジの回転が得られます。



モーター周辺ネジまたはナットの緩みによる加工寸法のズレについて
経年変化により機械の微振動や地震等によりモーター周辺のネジやナットが緩んで加工寸法の狂いやベアリングからの異音が発生することがあります。
販売する商品にはモーター周辺のボルトが緩み難い様にダブルナットで固定する構造となっていますが寸法の狂いが発生することがありますので使用頻度によりネジ、ナット、カップリングの固定ネジ等の緩みは異なりますが半年に一度は締め直して下さい。


加工されたアルミ板について
製品を安価にさせるためにアルミ板を加工した時に出来る表面の傷や穴開け等のバリ処理はしていませんので手を切らないように気を付けて作業して下さい。
当工房で出来るだけバリ処理はいたしますが、その際に出来るアルミ板の表面の傷取りはいたしませんので気になるお客様は購入を控えて下さい。



モーター取付時の注意事項について
ボールネジとモーターとを接続するカップリングの取付けは、モーター四隅のロングネジの長さを揃え、モーターが平行になっているのを確認した後カップリングのネジを締め、そして各ネジの隅は必ずダブルナットで固定して下さい。ダブルナットで固定しないとモーターが揺れて加工寸法の狂いが生じます。
なおカップリングの取付けの理想はカップリングを指で回した時にカップリングに力を入れないで3軸がスムーズに動くことを確認して下さい。
万が一カップリングを回した時に指にかなりの力を入れることがありましたらボールネジ、カップリング、モーター等に偏角や偏芯のズレが発生していますので調整をし直して下さい。


グリスについて
ボールネジとリニアガイドレールにグリスニップルを取付けてから使用頻度により異なりますが3か月毎にグリスガンでグリスを注入して下さい。
グリスを注入してからフレームにボールネジとリニアガイドレールを取付けて下さい。
なおグリスをボールネジとリニアガイドレールに注入しなかった場合は消耗が早くなるので半年ぐらいで部品を交換する必要がありますので注意して下さい。
またボールネジ、リニアガイドレール、リニアシャフトは錆びやすい部品ですので、普段使用しない場合は1ヵ月ごとに超極圧グリスの水置換タイプのスプレーで部品を吹きかけると錆び難くなりますが、長雨が続く梅雨の時期は1週間間隔でグリスを塗って下さい。
ただしグリスは経年変化によってボールネジ内部、リニアガイドレール内部で固まることもありますのでご注意下さい。


ネジ固定剤による緩み止めネジについて
オプションの緩み止めネジを選択しなくてもネジの緩みを防止するためにネジ山の先端の一部に酢酸ビニール系液性固着剤(ネジ固定剤)を塗布して組込み24時間後にネジが完全固定させる方法があります。
ネジを緩める時も1割から2割増しでネジを回せば取れ外せますが、ネジの周りに付着した樹脂はアルコールや無水エタノールで取外すことが可能です。                   
しかしながらアルミフレームに使用しているナットガイドホルダーはプラスチックなので溶けますので綿棒にエタノールやアルコール等を浸して液体が床やモーター等に垂れたり、ホルダーに染み込まないように慎重に樹脂を取除いて下さい。
樹脂を取り除いたら再度ネジを締める時に酢酸ビニール系液性固着剤(ネジ固定剤)を塗布して組込んで下さい。


お客様によるCNCルーターの組立てについて
サイズが大きいので1日10時間くらいで2日から3日間前後組立日数が発生します。       
簡単に組立てが出来るように設計してありますが要所要所で精度が要求しますので本製品の組立に自信がない場合は製品の購入を中止して下さい。                      
製作に自信が無い場合は当工房がお客様に代わってCNCルーターの製作をいたしますが別途5万円いただきます。
ただし精度を要し、ギター製作または注文数に応じて日数が発生するため最低1か月ほど猶予をいただきますがギター製作または注文数が多い場合は1か月以上日数が発生いたしますのでご注意下さい。         
テーブルはオプションのアルミテーブル購入者のみ取付けます。



CNCルーターの搬入と配送について (重要)
本製品は大型商品の為、配送会社は引っ越し業者または機械専門の配送会社での配送となります。重量は最大で約120Kgですがトラックの荷台に乗せると積み荷ギリギリとなります。        
大型商品となりますので地域によっては長さ制限、重量制限があります。            
トラック貸し切りとなりますので別途配送料金5万円掛かります。              
お客様は必ず搬入時に4人以上の人を用意して下さい。                    
横幅は約1480mm、長さは約2m、高さ約1.75mあり、オプション900mmのアルミフレームの足にした場合の高さ約2mくらいありますので人を交えて屋内の搬入口に入るか確認して下さい。         
発送翌日が雨天時の場合は機械を持ち易くする為にビニールカバーをしていませんので機械に悪影響が発生することがありますので、雨天時での配送は出来ませんので必ず天気予報の確認をして下さい。

キット商品の場合はアルミフレーム、アルミフレームパーツ、アルミ板、リニアシャフト、ボールネジ、ボールネジパーツ、リニアガイド、ステッピングモーター、各種ネジ類等は検品がありますので有料配送となり配送は複数回発送となります。
商品完成品の場合は1回のみでの配送となりますのでご注意下さい。 


※追加料金が発生するケースの一例

  • お届け日にご不在だった場合
  • ユニック車指定
  • 4tトラック進入不可地域
  • 荷下し補助をいただけない場合
  • 日曜日/祝日 配送日指定の場合
  • 沖縄・離島

下記に該当する場合は必ずご連絡ください。

  • お届け先周辺の道路事情が4tトラック進入不可の場合
  • 搬入経路に階段がある場合
  • 搬入経路が狭い場合
  • 配送車の駐車位置から10m以上離れた場所の納入しなければならない場合
  • エレベーターでの搬入がある場合
  • 搬入経路に壊れ物がある場合

組立てたCNCルーターの配送後のネジの締め直しについてのお願い
当工房で組立てたアルミフレーム、リニアガイドレール等は一般的なネジで固定をしていますが、お客様がオプションの緩み止めネジを選択しなかった場合はネジの緩みが車の振動、搬入時の振動等で発生しますのでお客様宛に荷物が到着した場合は必ずネジの締め直しをして下さい。                      
またベアリングナット、モータ周辺は消耗品なのでネジを取外して調整できるように緩み止めネジは使用していませんので荷物が到着した場合は必ずネジの締め直しをして下さい。
  

CNCルーターの搬入時の注意事項について(重要なので既読して下さい。)
配送時にモーター、ボールネジ、リニアガイドレール等の重要な箇所のみ緩衝材で保護いたしますが、緩衝材で保護した箇所とY軸、Z軸のアルミフレームの箇所は絶対に手や機械等で持ち上げて搬入しないで下さい。  
必ずテーブルの板材の下板(テーブルが付いている場合は微小に反ることがありますのでアルミフレームテーブルの下は持たないで下さい。)のアルミフレームを手で持って搬入して下さい。                
万が一Y軸とZ軸のアルミフレームやボールネジを手で持ち上げたり、モーター(サーボモーターは衝撃に弱い)や機械全体を壁や足で蹴ったり、ぶつけた等した場合は加工寸法の狂いやボールネジやリニアガイドレールの交換となる場合がありますのでご注意下さい。
運送時にアルミフレームの一部を固定ベルトで機械が動かないようにいたしますが、その際にアルミフレームに緩衝材を巻いてアルミフレームを保護いたします。しかしながら運送中による振動で固定ベルトが移動してアルミフレームに極微小の傷が付くことがありますのでご了承下さい。

発送翌日が雨天時の場合は機械を持ち易くする為にビニールカバーをしていませんので機械に悪影響が発生することがありますので、雨天時での配送は出来ませんので必ず天気予報の確認をして下さい。


       
CNCルーターの繰り返し精度について                       
繰返しの加工精度は製品の組み立て、ネジの緩み、気温や湿度等によっても異なりますが0.05mmぐらいの精度となっていますので、アメリカや中国等で販売している木工用CNCルーターと略同程度の製品となります。
より精度を求める場合はC3以上のボールネジを使用して下さい。
C3ボールネジは当工房では用意は出来ませんが価格はC5ボールネジの10倍以上の高値になります。



材質によるCNCルーターの注意事項                        
この製品はあくまでもギターやその他木材を加工するための製品です。                 
ステンレスやアルミ等の金属加工はボールネジの負担が大きいため加工は推奨しません。           
Z軸のボールネジが450mmの場合でのZ軸のソフトウェアのセーフティー設定は250mm以下に設定して下さい。
CNC製品に付属のネジは一般的に使用されているネジとなり、振動による緩み止め効果が薄いネジとなりますので1週間に一度の点検が必ず必要となりますのでオプションの緩み止めネジの変更をお勧めいたします。 

 
   
バックラッシュ、ミスアライメントとは                      
ボールネジのナットと軸が噛み合う時に、機械の振動や軸のシャフト等の反りやネジレ等が発生することによるガタによる動作位置のズレ、カップリングでは正逆転の伝達に発生する回転方向のガタが発生することで動作位置にズレが発生することをバックラッシュといいます。                         
また2個以上の機械要素を組合わせた時のシャフトの偏心誤差(両軸の平行誤差)や偏角誤差(両軸の角度誤差)、エンドプレイ誤差(軸方向の移動)等をミスアライメントといいます。 


リニアガイドレールについて 
リニアガイドレールは消耗部品ですが、意外と埃やゴミ屑に弱いのでシールディングまたは埃やゴミ屑等が付き難い様に工夫する必要があります。
リニアガイドの周りをシールディングする等の対策をしないとゴミが溜まり、金属加工を目的で加工すると故障の原因になりますので注意して下さい。
なお木材でも粉塵が溜まりすぎると動かなくなる場合もありますのでご注意下さい。
                                            
注意事項
リニアガイドレールは精密に製造されています。リニアガイドレールの取付は2人以上で慎重に作業して下さい。リニアガイドレールを落としたり、壁にぶつけたり等した場合は、リニアガイドのレールに傷跡、打痕等が残るとリニアガイドが途中で動かなくなったり、レールが極微小に曲がったりして途中でガイドが重くなります。この場合でのリニアガイドレールの交換補償は一切ありませんのでご注意下さい。                                      

緩み止めネジの注意事項  
黒い緩み止めネジは酸化被膜の鋼製のネジです。そのため黒いネジの頭は必ず防錆が含まれているラッカースプレー等で塗り2、3日乾燥してから取付けて下さい。塗る際は必ず螺旋状のピッチをマスキングテープで保護して下さい。                                             
この黒いネジは5回くらいネジを外してしまうと緩み止め効果が無くなりますので使用することは出来ませんのでご注意下さい。                                           
銀色のステンレス緩み止めネジはアルミフレームに主に使用されるネジですが、螺旋状のピッチの一部に樹脂が塗られています。このネジはアロックネジと云われ機械や飛行機等に使用されるネジですが、1度ネジを外してしまうと効果は無くなり使用することは出来ませんのでご注意下さい。なおアロックネジは片面点付けとなっていますのでナイロックよりも劣ります。                                 
ナイロック式の緩み止めネジは宇宙空間等に使用される精密ネジで、螺旋状のピッチの一部に特殊ナイロンの弾性反発力でねじ部に強力な摩擦接合力が生まれ、振動や衝撃に対して恒久的な戻り止め機能を発揮します。製造元では3回まで使用可能だそうですが、特殊ナイロンが剥がれると緩み止め効果は無くなるそうですので注意が必要です。なおナイロックネジは約半周ネジに塗られていますのでアロックネジよりも振動による緩みは少なくなります。


アルミ板に使用するナットについて 
Z軸を支えるアルミ板の部分には、ナイロンナットまたはUナットが付属しています。ナイロンナットは一度取外してしまうとナイロンの緩み止め効果が薄くなりますのでご注意下さい。                                         


高速加工について                                  
最高スピード1000以上の高速加工はCNCルーターのZ軸が大きく揺れるため高速移動による加工は出来ません。
高速加工させる場合にはアルミフレーム本体の強度をより高める必要がありますのでご注意下さい。
なお木材の材質により加工する時にルータービットに負担が大きく掛かり特に小さい径の場合はルータビットが折れることがあります。
ルータービットの径が12mmくらいで硬い木材
を加工する時は700ぐらいの速度で加工し、ルータービットの径が小さいほど最高速度を500以下に落して加工して下さい。                                                                                      
ボールネジとリニアガイドの交換の時期ついて
ボールネジとリニアガイドは消耗品ですので、使用頻度により交換する必要があります。    
交換の目安は20000時間から30000時間と一般的に云われていますが、わかりやすい方法は使用している時に寸法のズレが多くなり、バックラッシュの設定の頻度が多くなると交換する時期となります。
     

注意事項
                                             
ボールネジ、リニアガイドレール、リニアシャフトは精密に製造されています。              
ボールネジ、リニアガイドレールの取付は2人以上で慎重に作業して下さい。
またボールネジ、リニアガイドレール、リニアシャフトを落としたり、壁にぶつけたり等した場合は、傷跡、打痕等が残ると途中で動かなくなったり、ボールネジが極微小に曲がったりして加工寸法の狂いとともに途中でダブルスクリューナットが重くなります。この場合でのボールネジの交換補償は一切ありませんのでご注意下さい。
                                 

グリスについて                                     グリスはスズキ機工のLSベルハンマー ゴールドカートリッジグリスNo.2 420mlベルハンマーまたはガレージ・ゼロ 極圧有機モリブデングリース400g No.2をお勧めいたします。              
このグリスは超極圧潤滑剤なので防錆、浸透、潤滑等に優れ、特にボールネジの反りや摩擦等が発生する部品には優れ、さらに急激な圧力が発生した時にもボールネジの寸法が狂い難いのでお勧めいたします。

注意事項ボールネジやリニアガイドレール等は錆びやすい商品です。
使用しない期間が長い場合は軌道面にはグリスを塗り、湿らせた状態を維持して下さい。
また最初に使用する時には必ずグリスガンを使用してグリスニップルにグリスを注入して下さい。      
なおZ軸は下げた状態でボールネジとリニアシャフトにグリスを塗り、届かない場所はスズキ機工のスプレーを使用して塗って下さい。                                        
またモーター側やベアリングのシャフトは一年または半年毎に防錆剤のスプレーを塗り錆びを防止して下さい。
 

AC/DC電源について
AC/DC電源はコンセントにアース線の配線が必要となります。
電気工事士によるコンセント工事が必要となり、一般家庭用のコンセントで電源を通すとコンセントからの出火の原因となりますので必ずアース線の工事をして下さい。          
またAC/DC電源は15A・350W・24V以上)の電源が必要となります。
絶対にアダプタ電源から電源を供給しないで下さい。CNCコントロール基盤またはAC/DC電源の故障原因となります。


コントロール基盤やドライバーの冷却について
CNCコントロール基盤、マイクロステッピングコントロール基盤、スイッチング電源等は必ず木箱やプラスチックケース等の中に取付けて、出来る限り木屑やゴミ等が混入しないようにし、さらにUSBファンで中の基板やスイッチング電源等を冷やして下さい。
USBファンで冷却しないと必ず誤作動が発生しますのでご注意下さい。


ダストシューについて
CNCルーターを加工した時に粉塵が大量に出ます。この粉塵は塵肺への影響もあり、そして機械に対しても良くありません。必ず木工用集塵機を購入してダストシューを取付けて加工して下さい。
ダストシューはAmazonやAliexpress等のECサイトで販売されていますが、付属品として内径70mm、75mm、80mm、85mm、90mm、100mm)の内どれか1点選択可能です。
木工用集塵機はオフコーポレーションやデルタ木工機械等で販売されています。

            

下記の注意事項について (必ず既読して下さい。)          

  • CNCルーターの商品は一括払いのみとなりますのでご注意下さい。                    
  • アルミ板、リニアシャフト、ボールネジ、ボールネジパーツ、リニアガイド、ステッピングモータ(バイポーラ)等は、お客様から当工房の指定の口座に支払いがあった後に発送されますが、全ての商品は注文後に受注生産されるため約1ヶ月後に商品が入荷し、商品が揃った順番にて発送させて頂きます。
    なおアルミ板の加工業者、ボールネジ、リニアガイド、リニアシャフト、アルミフレームは製造元の注文数により製造に遅れが発生する場合がございますがご理解とご協力をお願いします。
  • 緩み止めネジに変更の場合
    10mm厚のアルミ板用の緩み防止ネジ(M6×20・全てのネジはバネ座金+ワッシャー使用)、リニアガイドレールのレールは(M5×18、M4×16mmネジのみ)、リニアガイドとアルミ板を固定するネジ(M6×20、M4×18・全てのネジはバネ座金+ワッシャー使用)となります。
    ベンチトップの固定ねじは(M6×18mm)です。
                               
    注意事項1
                                                  緩み止めネジの一部はステンレスと黒いネジとなります。
    緩み止めネジの一部に樹脂が付いている場合はネジを取付けてからネジを取外すと使用不可能となりますのでご注意下さい。
                                                
    注意事項2                                              緩み止めネジは新幹線等に使用されている特殊なネジを使用していますが、緩み止めネジを使用していないネジを使用した場合はCNCルーター稼働時の振動に弱い為CNCルーター稼働後に必ず締め直していただくことになりますのでご注意下さい。
    使用頻度により異なりますが緩み止めネジを使用している場合は4か月から半年毎にネジの緩みが無いか確認して下さい。
  • 高精度または製品の高硬度を高めるためにお客様の許諾なく製品の一部を改良する場合があります。
    製品を改良する場合には、改良した箇所をホームページ上で写真で載せますが、当工房の都合により写真掲載は遅延することがありますのでご注意下さい。
  • CNC Router Kitは受注生産品で且つ高額なパーツが含まれています。
    そのためアルミ加工やパーツ等を集めてから出荷いたしますので1ヶ月前後期日をいただきますのでご注意下さい。
    特にアルミ板、ボールネジ、リニアレール、リニアシャフト、アルミフレームは特注品ですので時間が掛かります。何かしらのトラブルが発生した場合には期日が延長いたしますのでご注意下さい。
  • お客様の注文の順番で配送いたしますので日数や時間をいただくことがありますのでご注意下さい。
  • 簡単な組立てのみですので、図面や説明書は付属いたしません。
    現在ページ作成中ですが詳しい詳細はCNC Routerの組立てについてで確認して下さい。
  • ベンチトップ式なのでテーブル台の製作は必要ありませんが床は水平でないと置くことは出来ません。
    床とアルミフレームの組立はデジタル水平機による平面だしや定規による寸法の計測等は必要となります。
  • ベンチトップ組立て時には必ず地面は略平面な場所で組立てをして下さい。
  • 全てのパーツを取り付けてからアルミテーブルまたはMDFボートのテーブルを取付けます。
    テーブルの下側からテーブルを取付ける場合には、ボールネジに接触しないように慎重にネジで固定して下さい。
    またテーブルの上面からネジで固定する場合には六角穴付きのボタンネジがお勧めです。
    なおMDFボードのテーブル上面からネジで固定する場合には、事前にテーブルに穴を開けてから取付けてください。
  • MDFの板材を使用する場合は鬼目ナットや埋め込みナット等を埋め込んでご使用下さい。
    部材同士をネジで固定してからCNCルーターで加工して下さい。
    なお鬼目ナットは付属していません。
  • アルミフレームには予めネジ穴とタップが切ってありますので簡単に接続することが可能です。一部除く。
  • 製作時間は3日〜5日前後掛かります。特にベンチトップやボールネジ調整の部分は日数が掛かります。
    またベンチトップ部分の重量は重いので組立ては必ず二人以上で行ってください。
  • Y軸Z軸を取付ける場合には必ず二人以上の人で取付けを行ってください。
    怪我やボールネジの損傷が発生する原因となりますので周囲に十分配慮しながら取付けをして下さい。
  • リミットスイッチは本体に含まれていませんので、別途オムロンでお買い求め下さい。
    リミットスイッチ用を取付ける金属板はオムロン ローラー付き小型スイッチの寸法となっています。
    シール付きのリミットスイッチでないと故障の原因になります。
    またリミットスイッチと基盤とを接続する配線材が別途必要です。
  • バリが無い事を確認しながら検品をいたしますが、万が一バリが発生していた場合にはボールネジにバリ取りの工具を取り付けてバリの箇所を取除いてください。
    ボール盤が無い場合には小刀で円に沿って削るとバリを取り除くことができます
  • CNCコントローラーとステッピングドライバー等は本体に含まれていません。
    推薦するコントロールボードはPlanet cncです。
  • Mach3は使用したことがありませんので、使用方法や接続方法等はわかりません。
    Mach3に関してはCNCフライスと云う本で説明しているそうです。
    またはMach3を取扱っている会社に問い合わせ下さい。
  • ルータースピンドルマウントは本体に含まれていません。
    ERシリーズはCNCコントロール基盤に取付けると自動的にON-OFFスイッチが出来、左回転や右回転等が可能です。
    ただしソフトウェアの設定やインバータ等の設定が必要です。
    商品を購入する前にER11、ER16、ER20ルータースピンドル専用のルーターマウントを購入して頂き、CNC Router kit購入後にERシリーズのルーターマウントの寸法のみメールで送信して下さい。
    商品購入後にルーターマウントの寸法通りアルミ板にネジ穴加工をいたします。
  • ルータースピンドルマウントは本体に含まれていません。
    通常のルーター本体では自動的にON-OFFスイッチは入りませんので手動スイッチとなります。
    商品を購入する前にBosch1617ルーター、Dewalt uw611PK、Poter-cable 895PK等のルーターを事前にお求め頂き、筒状のサイズをメールで送信して下さい。                            
  • 2週間に一度ボールネジのメンテナンスをして下さい。メンテナンス方法はボールネジに付着したゴミを取除き、グリス(ちょうど2)をボールネジとリニアガイド及びリニアシャフトに刷毛で塗ってを馴染ませて下さい。
    3ヶ月または半年に一度は、必ずAZの防錆スプレーをシャフト、ボールネジ、リニアシャフト、リニアガイドに塗ってから、スズキ機工のグリスを塗ってください。
    届かない箇所は、スプレーグリス等で塗って下さい。
    ボールネジにグリスを塗らないと錆びの発生源になりますので気を付けて下さい。
  • ボールネジ、リニアガイド、リニアシャフトは消耗品です。
    使用頻度により交換する場合がありますのでご注意下さい。
    目安は2万時間から3万時間ですが加工素材やボールネジの負担により短くなる場合もあります。
    ボールネジまたはリニアガイド、リニアシャフトを購入する場合にはメールでご連絡して下さい。
  • 配線は足で踏んだり、引っ掛かったりすると配線内部が切れることがあります。
    必ずスパイラルホースや配線チューブ等に入れて配線を保護して下さい。

お問い合わせ先

内容がわかり難い、質問をしたい等はメールでお問い合わせ下さい。
メールでのお問い合わせはこちら



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