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Roasted WoodについてAbout the Roasted wood

Roasted woodについて(メーカーによる説明)

Roasted woodはヨーロッパのフィンランドで開発された商用アプリケーションです。
このRoasted Woodは一般的に木材に含まれる含水率、糖類、樹脂、セルロースと強度等を含んだ木材
は、特殊な木材真空加熱装置で180-220度の熱と水のみで約60時間費やして加工処理されることで 通常の木材からRoasted Woodにする変化する過程において木材に含まれる不要な含水率(元々ある芯木材のマクロ水分は残る。)を無くして糖類や樹脂等を結晶化させることで常温による木材の温度、湿度等の変化を制御します。
この降真がセルロースと結合するための接着剤の役割を果たし、低温硬化による木材の材質は剛性を向上させ、降真の分布が最適化されて
木材の安定性が得られ木材の色や強度等が統一され強度抵抗性等のような物理的特性のいくつかを強化するために変更されます。
この加工によって木細胞内のマクロ構造が経年変化によるエイジド木材に近ずくことで弦の振動伝達を早くし、弦楽器全体が共鳴することでより音色、音質等がエイジド木材に近い鳴りの良い弦楽器にすることが出来ます。
またロースト木材の製造過程において木材細胞に含まれる含水と一緒に、木材中に存在する水と樹液を排除するため、 ロースト木材の含水率は内部の水分は実質的に0に近く、その吸湿性が加熱処理によって変更されているので、木材表面からの影響がないため湿度、温度、気圧等の影響を受けにくい性質があります。
ロースト処理後の表面には樹脂や糖類等が表れているが表面を薄く削ることによって綺麗なハニーロースト(茶色)またはダークロースト(濃い茶色)の木材となります。

Roasted woodの材質と注意事項について(当工房の見解)

Roasted woodは、水分を放出しながら対流式の高温乾燥機で仕上げるため、水分と不純物は下がりますが木材の内部破損がありますので精油分も無くなりパサついたような手感触になります。
その一方Roasted処理されると木材の強度が上がり、外気温によるネジレ、反り等には強くなる傾向となりますが木材細胞に含まれる含水と一緒に木材の中に存在する水と樹液等を強制的に排除するため、木材乾燥中に発生する木材が抜ける時の水分バランスが悪いので、ちょっとした衝撃で木材が欠けたり、割れたりまたはトラスロッドの修正が不可能なネックの反リが発生する場合があります。
この現象は急激な木材含水率を下げたために日本国内の高温多湿の環境変化に対応出来ないので反りやすく、欠け易いい環境にあります。
当工房でもRoasted woodの取寄せは可能ですが、燻煙木材と比べて保証期間も短くなりますのであまりお勧めは出来ません。

ローステッドギターのメリットについて


・ローストウッズはより明確な音質と広がりのある鳴りを持っています。

・木材の経年変化の影響が受け難いため常に安定性のある木材となります。

・温度、湿度変化への耐性があるため日本の経年変化による急激な湿度、温度でも安定性があります。

・セルロースの安定性があるため経年変化による木材含水率による木材内部の減少で寸法が異なることはありません。

・飛行機での気圧においても安定した安定性があるため外部からの影響を受け難い性質があります。

・剛性・強度および木材の整合性が無い化学物質で維持され、吸湿性セルロースを密閉することにより外部からの湿度の動きや反りに抵抗が働き加工された寸法位置が変更することはありません。

・木材の含水率が低く、糖類、樹脂が0%のため経年変化による木材収縮がありません。ただし経年変化による弦が接触する指板の減りは別である。

・ Roasting処理されることにより木材の微細構造は自然な経年変化で何百年も経過したような木材変化となり、さらにRoastedwoodは剛性を維持しながら密度が軽減(含水率、樹液等)していることで音の振動が早く、音質が改良され何十年も経過したヴィンテージギターのような鳴りのある音質になります。

・ 低含水率で処理加工されているためヴィンテージギターのような木材となります。

・有害な化学的処理を含んでいないため安全にお客様へ提供できます。

・ドロップトップ等の木材を湾曲させる工法は、木材が曲がり難いため製作することが大変難しいのが難点だが、一般的な弦楽器木材に比べて湿度や温度または木材の反り等に強いため、ネックの製造過程において(通常は木材を少しづつ削っていく過程で木材の反りやネジレ等が発生するため1次加工、2次加工・・・と期間を開けて加工することにより、木材の反りやネジレ等は極最小限となる。) 通常の製作期間よりも短く製作できる。


ローステッドギターのデメリットについて


・ローストウッドは特殊な処理工程をされているため曲げ難いため、ドロップトップ等の曲げ工程はやり難い。

・ローストウッドは木材が硬いため、加工中に木材がチップしやすい。

・一般的な木材に比べCNCルーターの加工速度を遅くして加工するため時間や日数が掛かる。

・木材の品種が少ない。

・輸入品のため木材コストが高い。

・真空にして短期間で木材を乾燥してため木材内部の油分が無くなることで、少しの衝撃で木材が割れやすく、欠け易くなる。特に角度付きのネック材はヘッド折れに注意が必要である。

・ブリッジのスタッドを入れる時に木材が割れたり、欠けたりすることがある。

・ネジを閉める時やネジを外す時に木材が割れたり、欠けたりすることがある。

・木材乾燥バランスが悪いので木材によってバラツキがありますので、日本の高温多湿の気候により特にネック材が修正出来ない反りやネジレ等が発生することがある。

・特に指板材をRoastedwoodにしている場合でのフレット交換する場合は、フレットをハンマーで打つのではなく、フレットプレス機を使用してフレットを入れないと指板面が欠けたり割れたりします。フレットプレスを使用しても指板が欠けることがあるので注意が必要。

・木材乾燥バランスが悪いのでフレット交換時に指板からフレットを取外す時に7割から8割にかけてフレット溝周辺の指板欠けが大きく発生することがある。

・ネックやボディ本体に塗装をしないと演奏期間にもよりますがローステッドウッドのナチュラル指板やナチュラルネックを使用した場合、経年変化で弦によって指板面に薄めの痕が付いたり、汗や手油によってネックが汚れます。

・Roasted woodで製作したTemperament指板は一度別指板にフレットを入れてから本製品指板にフレットを取り付けますが、Roasted wood指板は欠けたり、割れたりすることがある。

・日本の高温多湿の気候にはRoasted woodは不慣れなのでギターが製作された場合でも季節毎または環境の変化による温度、湿度等の影響によりトラスロッド調整が必要となる場合がありますので、トラスロッド調整が出来ない人はRoasted woodには手を出さないほうが無難です。

What's New           

  • 取扱いの木材については木材料金表(オーダーギター専用)に詳しい内容が記載されております。      Roasted Maple Neckの平サイズは長さ863.6mm×幅101.6mm×厚さ29.718mmとなります。
    ボディ材(カーリーメイプル、キルテッドメイプル等)、ネック材(カーリーメイプル、バーズアイメイプル等)指板材(カーリーメイプル、バーズアイメイプル等)等も入手出来ますが、木材会社の在庫確認後での価格の回答となります。
    またRoasted mapleは角度付のネックは販売されていません。
    そのため角度付きのネック材の場合にはスカーフジョイントでの製作となります。
    木材を輸入する過程において、輸入関税検査のために月日が掛かることがあります。

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