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CNCソフトウェアの設定方法 Planet cnc software setting

Planet CNCソフトウェアのインストール方法

グーグルでPlanet CNCと検索し、トップページのプロダクトまたは画面の左下にソフトウェアが表示されていますので、どちらかをクリックして下さい。
いくつかソフトウェアを選択出来ますが、下記の内容はMK1 CNCUSB softwareの選択をした場合の内容です。
なおTNGソフトウェアはMK3、MK3/4の基盤のみとなります。
MK3、MK3/4の基盤でもUSB CNCソフトウェアを動作させることが出来るそうですが、TNGソフトウェアの方が内容的にも優れていますのでTNGソフトウェアをお勧めいたします。

ソフトウェアはインストール可能ですが、ソフトウェアとPlanet cncの基盤を購入しないと使用することは出来ませんのでご注意下さい。

ソフトウェア画面

ソフトウェアの日本語設定

File→Language→日本語を選択して下さい。
下記以降の一部写真は日本語が間違えている箇所があり英語画面にしている場合がありますのでご注意下さい。

ソフトウェア画面

ソフトウェアの送り軸設定

ファイル→設定→全般をクリックしmmまたはインチを設定して下さい。
次に送り軸を設定します。
ファイル→設定→送り軸をクリックして下さい。
軸の数を入力します。次にJog Keyボタンを押して移動する方向を確認して下さい。
注意事項1:移動を確認する前に必ずSteps/Unit(1mm間のステップ)の設定して下さい。
注意事項2:サーボモーターとサーボドライバーを使用している場合、送り軸のイネーブル High/Lowに必ずチェックを入れて下さい。
注意事項3
:モータイネーブル信号は必ず必要なのでチェックを外さないように注意して下さい。
注意事項4:ステッピングモーターでの方向正逆の横の項目のHigh/Lowの設定は、リミットで行いますのでチェックを入れないように注意して下さい。
注意事項5:X軸に2台のモーターを使用している場合は、Axis4をSleeveに設定して下さい。

方向正逆とは:例えばZ軸をJog Keyボタンの上側を押し、Z軸が移動した時に下側に移動してしまい使い難いと感じた時に方向正逆をチェックすると逆側に移動します。
しかしながらサーボモーターとサーボドライブを使用した場合、方向正逆の設定をしても変更しないことがあります。このような事態が発生した場合は下記の【サーボドライバーの方向正逆の設定について】を読んで下さい。

サーボドライバーの方向正逆の設定について
サーボドライバー側でステッピング数の設定をした場合、ステッピング数の設定によりCNCルーターの方向正逆が異なりますのでご注意下さい。

対処方法
1:Planet cncソフトウェアの方向正逆にはチェックを入れないで一度X軸、Y軸、Z軸を動かして下さい。
2:各軸が移動する方向とは違うと感じたらPlanet cncソフトウェアの方向正逆にチャックを入れて下さい。
3:Planet cncソフトウェアの方向正逆にチェックを入れても軸が修正されない場合は、修正されなかった軸またはY軸のサーボドライバーのSW2をOnにして下さい。
4:もう一度各軸を動かして方向正逆がうまく作動しているか確認して下さい。
5:異なった方向に動いた軸のみ方向正逆にチェックを入力して下さい。
それでも方向正逆がうまく作動しない場合は、他の軸のサーボドライバーのSW2のON/OffとPlanet cncソフトウェアの方向正逆のチェックを外したり入れたりしながら各軸を修正して下さい。

ソフトウェア画面
Jog keyボタンとは
画像にある三角形の大きい部分をマウスの矢印で押すと各軸が大きく動きます。
三角形の小さいのは1クリック毎に動かすと0.05mmや0.1mm毎に動きます。
ただし設定により変更することも可能です。
初期状態の場合は、確か0.1mmだと思います。(ポジションで確認して下さい。)
ソフトウェア画面

ソフトウェアのセットアップ設定

ファイル→設定→セットアップをクリックしてください。
Planet cncソフトウェアでのセットアップの計算方法
Steps/Unit(1mm間のステップ)の設定は、例えばボールネジのリードが5mm、ステッピングモーターの回転数が200回転、ステッピングモーターコントローラーのマイクロステッピング数が32だった場合の計算方法は200÷5×32=1280となります。

モーターの計算方法について
モーターは主にステッピング角度が0.9度と1.8度の2種類が多く、モーター1回転は360度となります。
例えばステッピング角度が0.9度の場合は360÷0.9=400ステップとなります。
モーター1回転あたりのステップ数が400ステップだと把握できます。


注意事項:最大スピードは移動時の最大スピードです。
慣れないうちはスピードを500に設定して下さい。


注意事項:ステッピングモーターでの最大スピードは800です。
それ以上大きくするとカップリングが脱調する恐れがあります。


注意事項:サーボモーターの場合では最大スピード1000までです。
それ以上大きくするとカップリングの脱調や本体が壊れる恐れがあります。
ただしアンギュラベアリングの接触角にもよりますのでご注意下さい。
接触角が小さいと高速回転は可能ですが、接触角が大きいと高速回転は出来ませんのでご注意下さい。


注意事項:サーボドライバーには51200や25600等の数字が記載されています。
この数字はマイクロステッピング数の数字、200はモーター1回転のステップ数、5の数字はボールネジのピッチの数字です。
例えば25600を上記の計算方法で計算する場合は200÷5×128=5120となります。

例えば51200のマイクロステッピング数を選択した場合は256マイクロステッピング数
例えば25600のマイクロステッピング数を選択した場合は128マイクロステッピング数
例えば8000のマイクロステッピング数を選択した場合は400マイクロステッピング数
例えば10000のマイクロステッピング数を選択した場合は500マイクロステッピング数

で計算して下さい。
なおサーボモーターのマイクロステッピング数を51200と40000を選択した場合、より正確に移動させるシステムが稼働するためCNCルーターの移動速度が遅くなる場合があります。
速度を早くしたい場合は25600または20000マイクロステッピング数以下を選択して下さい。


注意事項:例えばX軸を256マイクロステッピング、Y軸を400マイクロステッピング、Z軸を256マイクロステッピングでサーボドライバーで設定をすると誤作動が発生しますので、必ずマイクロステッピングスイッチは統一させて下さい。
また各軸にアンギュラベアリングを使用していますが、ソフトウェアの加速度を0にするとアンギュラベアリングに大きな負荷が発生しますので必ず入力して下さい。

参考画像
ソフトウェア画面

X軸、Y軸、Z軸のバックラッシュ設定テスト(加工あり)

  • ホーミングやリミットスイッチ等の設定後にバックラッシュの加工をして下さい。
    テストについて、加工する部材は平面になっているかを最初に確認した後、加工する部材は必ず動かないように固定して下さい。
    コレットチャックに工具をしっかり固定し、簡単な四角形、円形のデーターをV carve pro等で作成します。
    Planet cncソフトウェアを開き、ファイル→設定→Tool changeを開き、Tool offsetのNot usedにチェックが入力されているかを確認して下さい。                               ソフトウェア画面
  • V carve pro等で作製したGコードをPlanet cncにインポートし、加工する部材までjog keyボタンでX軸とY軸を動かします。
    部材の上にA4用紙を置き、Z軸を部材の表面に置いた紙までゆっくり下げます。
    紙が動かなくなるまでZ軸を下げたらソフトウェアの左のアイコンにOffset-Current XYとOffset-Current Zをクリックします。
    10mm程度Z軸を上げ、ルーターの電源を入れた後、スタートボタン(スタートボタンは三角形です。スピンドルを自動設定にしている場合は電源スイッチ不要)をクリックします。

    注意事項:V carve proのソフトウェアが古い場合は、ポストプロセッサーの選択はG-code(mm)Arcs を選択して下さい。
    または2種類以上のビットを使用する場合でのポストプロセッサーの選択は、G-code(mm)ATCを選択して下さい。
    V carve proのソフトウェアが新しい場合はUSB CNCを選択して下さい。
  • 加工終了後、ルーターの電源を落とし、Z軸を上昇させ、X軸、Y軸を動かします。
    そしてデジタルゲージを使用してX軸とY軸の距離を測定します。
    この時距離のズレが生じている場合には、File/Settings/Back Lashを開きます。
    例えば:100×100mmの四角形を加工した時、99.99mmの場合はプラス方向に足りない分を入力して下さい。
    逆に100.15mmの場合にはマイナス方向に増えた分を減らして下さい。
    Z軸に関してはTool Sensor完了後に行います。
                                 
    注意事項:木材の歪みを取るために最初は平面出しをして下さい。,br>平面出しをしなかった場合は寸法が狂うことがあります。
    注意事項:設定をし直し、もう一度加工しても変化しなかったり、マイナス方向またはプラス方向に多く移動した場合には反対方向にBacklashを変更して下さい。
    注意事項:ビットが古いと高速加工する時に正確な深さ、縦幅、横幅の寸法が狂うことがあります。
    この場合は2,3度繰り返し加工してからデジタルノギスで計測して下さい。               注意事項:エンドミルや木工用のビットの種類によって寸法が異なることがありますので、出来るだけ同じ種類のエンドミルやビットを使用することをお勧めいたします。 
  • 次にJIS規格のステンレス定規、0.1mm〜0.3mmくらいのエンドミル、平面の長い木材を用意します。
    例えばX軸の加工寸法を計測する時に両面テープ等でX軸方向に木材を固定しX軸の中央付近の適当な位置でOffset-Current XYボタンをクリックして下さい。
  • 次にVcarve Pro等で500mm、ー600mm等の適当な位置に穴開けを選択し、0.1mm〜0.3mmのエンドミルで深さ0.3mm程度の穴開けを実際にして下さい。
    加工した穴と穴の距離をJIS規格の定規で計測して下さい。
    万が一寸法がズレていたらFile/Settings/Back Lashを開き寸法を修正して下さい。
  •                   

    Z軸のバックラッシュ設定(加工あり)

    • テストについて、加工する部材は平面になっているかを最初に確認した後、加工する部材は必ず動かないように固定して下さい。
      コレットチャックに工具をしっかり固定し、GコードデーターをV carve pro等で作成します。
    • Z軸のBack Lashは、HomingとTool sensorのTool sensor Movable設定後に行います。
    • 1:ソフトウェアのsetup/Input/use sensorにチェックを入れ、Setup/tool change/tool offset from tool tableにチェックし、加工するデーターをインポートします。
      生基板やEndmill auto toolは設定する必要がありますので、詳しくはツールセンサー設定を読んで下さい。
    • 2:加工する部材のX軸とY軸の位置が決まったらCurant XYボタンをクリックします。
    • 3:部材の上にEndmill auto tool または生基板を置きMeasure Offset Z" buttonをクリックします。
      Endmill auto tool にビットが接触すると10mm〜20mmほど上昇(設定により異なる。)します。
    • 4:ソフトウェアのスタートボタンを押すと加工開始します。
      ただしルーターが手動の場合はスタートボタンをクリックする前にルーターの電源を入れて下さい。
      センサーを取付けているスピンドルルーターは自動的にスイッチが起動し直ぐに加工に入ります。
    • 5:作業が終わったらFileのクローズを必ずクリックして下さい。
    • そしてZ軸のBack Lashの確認をデジタルゲージで確認をしますが、例えば:深さ20mmの時、19.99mmの場合はプラス方向に足りない分を入力して下さい。
      逆に20.15mmの場合にはマイナス方向に増えた分を減らして下さい。
                                         
      注意事項:設定をし直し、もう一度加工しても変化しなかったり、マイナス方向またはプラス方向に多く移動した場合には反対方向にBacklashを変更して下さい。
      注意事項:ビットが古いと高速加工する時に正確な深さ、縦幅、横幅の寸法が狂うことがあります。この場合は2,3度繰り返し加工してからデジタルノギスで計測して下さい。
      注意事項:エンドミルや木工用のビットの種類によって寸法が異なることがありますので、出来るだけ同じ種類のエンドミルやビットを使用することをお勧めいたします。                       ソフトウェア画面

リミットスイッチの設定

ファイル→設定→リミットズをクリックし、Limit switchesのStopに下記のようにチェックを入れて下さい。
ソフトウェア画面
次にリミットをクリックし、Limit1からLimit3までをチェックを入れ、シングル入力モードとLock Other Axisにチェックをいれます。

ソフトウェア画面
各軸をゆっくり動かし、機械の移動中にリミットスイッチを手で接触させて各軸のポジションが赤色または紫色に変化することを確認して下さい。
赤色、紫色にポジションが変化すると機械が止まります。
注意事項:リミットスイッチを押す時に一人ではリミットスイッチを押さないで下さい。
指が機械に挟まれると重大な怪我をしますので、必ず二人以上の人数でリミットスイッチの確認をして下さい。
注意事項:Soft LimitについてはHomingとテーブルサイズの設定が終了したら設定方法を説明します。
ソフトウェア画面

原点の設定(ホーミング)

ソフトウェアのSteps/Unit(1mm間のステップ)とリミットスイッチの設定後、原点となる場所(例えばx300mm・Y245mm)までX軸とY軸を動かします。
次にスピンドルルーターに短いビットを完全に固定しないで取付け、テーブルに接触するまでZ軸をゆっくり下げます。

テーブルにビットが接触したら、ビットをテーブルに接触させた状態で、Planet cncソフトウェアのMachine / Set Position / Enable"がチェックされていることを確認し、Machine/Set Position/ZeroをクリックするとX軸、Y軸、Z軸の移動するポジションの表示数字が全て0になり、原点の位置が出来ます。

次にソフトウェアの左上のMachine/Tools/Select/Emptyを選択し、Machine/Tools/Zero Tool Offsetをクリックして下さい。
すべてのポジションが0になることを確認して下さい。

注意事項:Z軸のボールネジを固定している支持側のサポートユニットとスライドユニット(リニアシャフト部分の部品)とが接触しないように注意しながらZ軸を下げて下さい。
万が一サポートユニットとリニアシャフトが接触してZ軸が動かなくなった場合は、一度PCと基盤側の電源を切り、手動でカップリングを動かして少しZ軸を上昇させて下さい。
またビットがテーブルに接触しなかった場合はビットを別途の物に変更して下さい。



ソフトウェア画面

ソフトウェア画面
次にZ軸をJog keyでゆっくり上昇させ、リミットスイッチに接触させます。
するとZ軸のポジションに赤色または紫色に変化します。
赤色または紫色に変化したポジションの数値を紙に書いた後、Jogkeyで反対方向にZ軸を動かすと赤色は解除されます。
ソフトウェア画面
一方向側にX軸とY軸も同様にリミットスイッチに接触させ、赤色または紫色になったポジションの数値を紙に書いた後、Jogkeyで反対方向に動かして下さい。
赤色または紫色となった各ポジションの数値をホーミングに入力しますが、この時Return Distanceの5mmの数値を引いて下さい。
例えば:紙に記載した数値がX軸−300.1234mmの時、−295.1234mmと入力して下さい。X軸、Y軸、Z軸も全て数値を5mm(画像では3mmですが、5mmです。)引いて下さい。

Sequenceは、ホーミングで動く順番ですので、必ず下記の画面のように設定して下さい。

Directionは、リミットスイッチと接触させたプラス方向またはマイナス方向にラジオマークを設定します。
例えば:X軸がー300mmとなった場合、Directionの設定は−のラジオマークにチェックを入れます。Z軸はプラス方向にチェックを入れて下さい。

Go toのZ軸は、安全に動かすための距離ですので、250mmの場合は、200mmと設定して下さい。
Enableは、モーターからの信号なので必ずチェックを入力して下さい。
Retum Distanceは、5mmと設定して下さい。

ソフトウェア画面

原点のテスト(ホーミング)

設定を閉じて“Machine/Home” コマンドを有効にしますると最初にZ軸が上昇し、次にX軸とY軸がリミットスイッチ方向に移動します。
または
ソフトウェア画面の左端にHomeのアイコンが表れます。
このHomeをクリックすると最初にZ軸が上昇し、次にX軸とY軸がリミットスイッチ方向に移動します。
自分で設定した位置にX軸、Y軸、Z軸が正確に移動出来た場合には、ソフトウェア画面に記載のMachine/Set positionと開きEnableのチェックを削除して下さい。
これでHomingの設定は終了です。

(表示されていない場合は、E-ストップを2回押して、表示の更新を強制します)。
表示画面の左にHomeが表示されるのでHomeをクリックし、正確に動くか確認して下さい。
機械が動き、正確な位置まで移動したら「機械/位置の設定/有効化」“Machine/Set Position/Enable” のチェックを外します。
ソフトウェア画面
テーブルサイズの設定
Homingに記載した数値をLimitsに入力します。
次にHomingで記載していない数値を調べるため、入力した方向とは逆のリミットスイッチまで機械を動かしリミットスイッチに接触するまで機械を動かします。
リミットスイッチに接触するとポジションマークが赤色または紫色に変化します。
JogkeyでX軸とY軸を少しだけ動かしポジションマークが白くなるまで動かして下さい。
ポジションマークが白くなった数値を紙に書きます。
この数値はソフトリミットで有効にするための数値です。
設定からLimitsを開き、紙に書いた数値を入力します。
ソフトウェア画面

ソフトリミットの設定

ソフトリミットは、CNCルーターでの加工時において機械が加工中にリミットスイッチ付近になるとX軸とY軸のポジション黄色くなり減速されます。またZ軸ではホーミング設定時よりも深く削る場合(クラッシュ)の前にマシンを減速するために使用されます。
設定からソフトリミットを開きます。
注意:このソフトリミットの設定画面は最新版の画面です。上記に掲載のLimitの画面は古いのでご注意下さい。
「Soft Limits Decelerate」、「Decelerate」、「Enable」にチェックすることをお勧めします。
うまく起動しない場合は ソフトリミットを無効にする必要がある場合があります。
コマンドが「マシン/ソフトリミット」“Machine/Soft Limits”メニューにあります。

最後にテストを行います。
X軸、Y軸、Z軸を最初にリミットスイッチまで動かして下さい。するとリミットスイッチ付近で機械が減速して止まり(ポジションマークは白です。)ます。
うまくいかない場合は紙に記載した数値よりも少しだけ機械が内側にくるように数値を設定して下さい
これでTable sizeとSoft limitsの設定は終了です。
ソフトウェア画面

ツールセンサーの設定

テーブルの上にツールセンサーを置き、テーブルにツールセンサーをネジ等で固定します。
ただしソフトリミットのセンサーが反応しない位置にツールセンサーを置く必要があります。

1:ツールセンサーの真上までX軸とY軸を動かします。
2:ツールセンサーの真上まで動かしたらファイルからTool sensorを開き、Tool sensor FixedのLocationにセンサーを入力します。
3:Z軸をツールセンサーまでJog keyでゆっくりツールセンサーのスイッチの表面近くまで動かします。Jog keyボタンの小さい三角形を1回クリックするごとに画面左上のViewからShow Ioを開きLimitのInput5が緑色に変化した数値(スイッチと接触している。)を紙に書きます。
4:ファイルからツールセンサーを開き、紙に書いた数値をSet positionZに入力して下さい。
そしてReturn Distanceの5mmをSet positionZに加えてください。
5:Safe Heightは、テーブルに加工する板材等に接触しない安全な高さを入力しますが、ソフトリミットの数値と重ならない数値を入力して下さい。
6:Retum Distanceはツールセンサーに接触した後に安全な高さを確保するために入力します。
7:Retumは、ツールセンサーに接触した時に自動的にZ軸が上昇させるためにチェックをいれます。入力しなかった場合にはツールセンサーが破損する場合があります。
8:モバイルの設定は生基盤またはEndmill auto tool を使用し、その縦幅、横幅、厚さを入力し、Retum Distanceに数値を入力します。
9:Endmill auto toolの設定の場合は、Show IOのInput5を確認しながらの設定となります。
10:設定が全て終了したら最後にInputを開きUSE sensorにチェックを入れて下さい。
入力が完了したら次にテストをして下さい。

注意事項:ツールセンサーのスピードはZ軸を下げる時のスピードです。            早い設定をした場合には、ビットの刃先が折れたりツールセンサーの金属の表面に傷が付いたりして正確なビットの長さが計測されませんのでスピードは100〜200での設定をお勧めいたします。
注意事項:Safe Heighの高さ設定は200mm以下に設定して下さい。200mm以下に設定しないと寸法が狂う場合があります。

ソフトウェア画面
 
ソフトウェア画面
ソフトウェア画面

テスト方法は、Tool ChangeのEnableと measure tool LenghtのボタンをチェックするとMeasure Tool Offsetボタンマークが表れます。

注意事項
Tool ChangeのAuto Compensateにもチェックを必ず入れて下さい。
Auto Compensateにチェックが入っていない場合は工具交換の際に不具合が発生することがあります。
ソフトウェア画面

最初にHomingをクリックし、Measure Tool Offsetボタンマークの順にクリックして下さい。
Homingのように動きAuto tool Sensorに接触したらHomingの位置に戻ります。
テストの場合には失敗する場合がありますので直ぐに止まるように停止ボタン(×ボタン)をクリックできる状態にして下さい。

初めの加工テストについて(ビット1個使用の場合)

  • ソフトウェアのSetup/tool change/not usedにチェックし、加工するデーターをインポートします。
  • 1:Homingボタンをクリックします。                 
  • 2:加工する部材のX軸とY軸の位置が決まったらCurant XYボタンをクリックします。
  • 3:Z軸はA4用紙を加工する部材の上に置き、紙が動かない位置までZ軸をゆっくり降下させます。
    紙が動かなくなったらCurant Zボタンをクリックします。
  • 4:Z軸を少し上に昇華させ、ルーターのスイッチを入れた後ソフトウェアのスタートボタンを押します。
  • 5:作業が終わったらFileのクローズを必ずクリックして下さい。
  • 6:必ずX軸とY軸はデジタルノギスで計測して下さい。
    加工した部材がデーターと異なる寸法となった場合には、ソフトウェアのバックラッシュでX軸とY軸を修正して下さい。

2回目の加工テストについて(ビット2個以上使用の場合)

  • 1:ソフトウェアのSetup/tool change/Measure tool lengthにチェックし、加工するデーターをインポートします。Homingボタンをクリックします。
  • 2:ソフトウェアのMeasure tool offsetをクリックします。
    Auto Tool Sensorまで移動しビットが自動計算し、Homingの位置まで戻ります。
  • 3:加工する部材のX軸とY軸の位置が決まったらCurant XYボタンをクリックします。
  • 4:部材の上にEndmill auto tool を置きMeasure Offset Z" buttonをクリックします。
    Endmill auto tool にビットが接触すると10mm(ソフトウェアの設定により異なる。)ほど上昇します。
  • 5:ソフトウェアのスタートボタンを押すとAuto Tool Sensorまで移動しビットをもう一度自動計算し、加工する位置まで戻りますが、ルーターが手動スイッチの場合は加工する位置まで戻る前にルーターの電源を入れて下さい。
    基盤にセンサーを取付けているスピンドルルーターは自動的にスイッチが起動し(インバーターの場合には手動もある。)直ぐに加工に入ります。
  • 6:一度加工が終了すると各軸が停止しますので、bookにチェックを入れStopをクリックします。すると各軸をJog keyで動かせますのでビットを交換しやすい位置まで移動します。
    ビットの交換が終わったらGコードで止まった位置をクリックするともう一度画面が表れますのでコンティニューをクリックします。
    Auto Tool Sensorまで移動しビットをもう一度自動計算して加工する位置まで戻りますので、ルーターの電源の入力が必要な場合はスイッチを入れて下さい。
  • 6:作業が終わったらFileのクローズを必ずクリックして下さい。
  • 注意事項:必ずINPUTのUSE SensorとTool changeのAuto Compensateにチェックが入っているかを確認して下さい。
  • もう一度同じ位置で再加工する場合は、ホーミングからやり直して下さい。
    この場合はパラメーターを設定すると同じ位置から加工出来ます。
    またMeasure tool lengthでの加工終了後、すぐにtool offset from tool tableに設定を変更して加工した場合、Gコードによる不具合が発生します。
    この場合はTool offset tool tableに変換後、ホーミングからやり直して下さい。
  • 3回目の加工テストについて(ビット1個使用の場合)

    • 1:ソフトウェアのSetup/tool change/tool offset from tool tableにチェックし、加工するデーターをインポートした後Homingボタンをクリックします。
    • 2:加工する部材のX軸とY軸の位置が決まったらCurant XYボタンをクリックします。
    • 3:部材の上にEndmill auto tool を置きMeasure Offset Z" buttonをクリックします。
      Endmill auto tool にビットが接触すると10mm(ソフトウェア設定により異なる。)ほど上昇します。
    • 4:ソフトウェアのスタートボタンを押すと加工開始します。
      ただしルーターが手動スイッチの場合は加工する位置まで戻る前にルーターの電源を入れて下さい。
      基盤にセンサーを取付けているスピンドルルーターは自動的にスイッチが起動し(インバーターの場合には手動もある。)直ぐに加工に入ります。
    • 5:作業が終わったらFileのクローズを必ずクリックして下さい。
    • 6:Z軸はデジタルノギスで計測して下さい。加工した部材がデーターと異なる位置となった場合には、ソフトウェアのバックラッシュでZ軸を修正して下さい。
    • 注意事項:必ずINPUTのUSE SensorとTool changeのAuto Compensateにチェックが入っているかを確認して下さい。

    別の位置または同じ位置で部材を加工する場合でのポジション設定

    1:加工終了後Homingボタンをクリックします。
  • 2:次にポジションのWのマークを外すと例えばポジションがX0、Y0、Z300等と表示されます。
    これはHomingの位置を表していますが、加工終了後は加工した位置でのポジション数値となります。
    加工した位置はデーターとして残りますので変更する必要があります。                                                    ソフトウェア画面
  • 加工した後に表示数字が残りますので、必ずホーミングが終了したら設定からパラメーターのオフセットを開きx0、Y0、ZはホーミングのGo toと同じ数字を入力しUpdateして下さい。                          ソフトウェア画面
  • するとポジションのWの数値がx0Y0Z0と表示されます。
    そこからもう一度Tool changeの設定をして加工をして下さい。
  • 同じ位置で違う部材を加工をする場合での便利な機能としては、PositionのPark1、Park2,、G28、 G30のいずれかに加工した時のX軸とY軸の原点位置(加工した後にホーミングボタンをクリックする前に入力する。)を入力しUpdateすると設定されます。
    設定からPark1、Park2またはPosition G28、G30にX軸,Y軸の現在の位置の数字を入力して下さい。
    Z軸は安全な高さで設定して下さい。
  • ホーミング/パラメーター設定後(Offset)にPark1、Park2、Position G28、G30のいずれかはソフトウェアの左のボタンをクリックすると動きます。
    停止した後Curant XYまたはMeasure offset Z等の設定は必要となりますので注意して下さい。
    設定することにより同じ位置で何度も加工することが可能となります。
  • 注意事項:何度でも同じ位置で加工が可能ですが、ファイルを何度も使用しビットを2個以上使用する場合は必ず新しいファイルを開くたびにホーミング、Auto Tool Sensor等をして加工して下さい。
    これらの設定をしないで加工した場合ビットが破損したり設定した深さの位置よりも深く削る場合があります。
  • Stored positionはUSB CNCでは使用出来ませんが、Coordinate systemはパラメーター設定後にGコード生成入力欄(右側空白欄)にG10 L2 P1 x100 Y100(P1〜P9まで同じ入力・例えばG10 L2 P3 X-200 Y-300))と入力するとXY軸の原点が移動し、そこを起点(中心点)として加工します。
  • 注意事項:Coordinate systemで移動しなかった場合は一度PCを再起動して下さい。

注意事項について

  • 部材を押さえるためのクランプや真空ポンプ等は別途購入して下さい。
  • コンピューターで機械を制御していますので、違法無線、太陽フレアー等の影響や電圧の関係上において異常な行動が起きる事があります。
    この場合においての機械異常においては当工房は一切責任を持ちません。
  • USBケーブルはAタイプとBタイプですが、必ず外部からの電磁波や電波等の影響を受けないケーブルを購入して下さい。また長さは1.5Mまでの長さを選択して下さい。  
  • 機械を動かしている最中にはルータービットには手を触れないで下さい。
  • 必ず機械を動かしている最中には、粉塵マスクと粉塵用メガネをして下さい。
  • cnc routerの加工中による失敗または怪我等はお客様の自己責任となります。
  • 如何なる場合においても加工中の各種トラブルまたは故障等の損害(人身事故、災害事故等)及び社会的な損害(金銭、時間等)に対しては、当工房は一切責任を持ちません。
  • CNC Routerは木工専用に製作していますので金属加工は絶対にしないで下さい。

お問い合わせ先

内容がわかり難い、質問をしたい等はメールでお問い合わせ下さい。
メールでのお問い合わせはこちら



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