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ギターの音程情報

       

セミプログレッシブフラットチューニングについて

簡易版のナット補正ナットや某メーカーの補正ナットを購入したのですが、ギターが補正されません。
とよく質問をされますので、これについて回答をしたいと思います。

まず各社から販売されている補正ナットをチューニングする場合は一部の製品を除き1セントチューニングメータのみ対応となっており、補正ナットをギターに取付ける場合は、事前にナットの弦高調整、トラスロッド調整、フレットすり合わせ等の調整は必要となります。
最近多く販売されている0.1セント単位のギターチューナや0.02セント単位のギターチューナーを使用しても
各フレットポジションの音程は合い難いと思います。

そこでお勧めなのが、セミプログレッシブフラットチューニングとなります。
これはギターの各弦をチューニングする時に全てフラットチューニングにする方法で、このチューニングを行うとナットから1フレットまでの距離を短くすることにより、開放弦をピッチまでチューニングできるようになる手法です。
やり方は
チューナーの設定を
6弦E-12、A-10、D-8、G-4、B-6、e-3に合わせるだけです。

これによりより各フレットポジションの音程は安定しやすくなります。
ただしナットの弦高、トラスロッド調整、オクターブチューニングも必要なのでご注意下さい。

補正ナットについて1

この方法を使用して補正ナットに補正材(シェルフナット)を取付けた場合による保証は一切ありません。
万が一補正材を取付けた場合は、自己責任となりますのでご注意下さい。
またこの方法のやり方についての質問や苦情等は一切受け付けていませんのでご注意下さい。
こちらのやり方は一部省いていますので補正ナット2をお勧めいたします。

この方法はDIYでの方法となります。
やり方はいたって簡単ですが、まず用意する物は、プラ板や樹脂材、ナット材等の厚みが特定され簡単に厚みが調整出来るものが必要となります。

1:
補正されたナットを準備する際のセットアップ手順の大きな違いの 1 つは、12フレットまたは14フレットのサドルを補正して開放弦ではなく2フレットとチューニングすることです。
つまりユニゾンチューニングして各音程の差を紙に記入するということです。 

この方法により、サドルは、チューニングが外れている可能性のある開放弦ではなく、フレットボードのすべての位置に適切に調整されます。 

2:ナットの高さを設定するために3フレットを押した時の弦の底面とフレット上面との距離の計測のためにナットスロッテイングゲージまたは隙間ゲージで計測し、適切な位置までナット溝を調整して下さい。

3:2フレット、12フレット、14フレット、最終フレットで各弦の弦高を設定するための適切なギタースケールを計測し測定し、万が一ネックが反っている場合はトラスロッドでネックを調整して下さい。

4:選択した弦を2フレットでフレッティングしながら正確にチューニングした後、指を離し開放弦のセントオフピッチを測定します。

5:25.5インチギタースケールの場合は0.01472インチパーセントオフピッチです。
例えば25.5インチのギタースケールの1弦が6セントフラットしていた場合の計算方法は、
6×0.01472=0.08832インチとなります。
このインチの数値をmm単位に変換します。この場合は0.36mmとなりますが、指圧や指の癖等により極数値は異なる場合がありますので、目安として下さい。 

6:0.36mmのプラ板や樹脂板を1弦の1フレットよりのナットの表面に接着剤で貼り付けるだけでシェルフナットは出来ます。ただし補正材をナットに接着する前に仮止めして音程を確認して下さい。

7:最後にオクターブチューニングをして終了となります。

注意事項
1:セントオフ量は増加するにつれて、補正量のパーセントが減少し、各フレットポジションごとの音程幅も減少しますが最初のフレットの10セントまたは15セントのセントオフ量はの減少は極僅かとなります。
2:この補正ナットでオクターブチューニングをする場合は1セント単位のギターチューナーのみとなります。
その他の0.1セントや0.02セントギターチューナーでは補正は出来ませんのでご注意下さい。
3:弦径や弦の材質を変更するとチューニングは狂いますのでご注意下さい。

補正ナットについて2

この方法を使用して補正ナットに補正材(シェルフナット)を取付けた場合による保証は一切ありません。
万が一補正材を取付けた場合は、自己責任となりますのでご注意下さい。
またこの方法のやり方についての質問や苦情等は一切受け付けていませんのでご注意下さい

この方法はDIYでの方法となります。
やり方はいたって簡単ですが、まず用意する物は、プラ板や樹脂材、ナット材等の厚みが特定され簡単に厚みが調整出来るものが必要となります。


1:オクターブチューニングされた状態のギターの開放弦のみチューニングします。

2:ギターチューナーを使用してギターチューナーの数値を見て、各弦のシャープ、フラットの数値を読み取り、紙に記入します。

3:ナットから各弦の1フレットまでの距離をネットから取寄せて数値を確認します。

4: 各弦の1フレットの距離にセントオフ数を掛けて100で割ります。
1オクターブを1200で割った数値をセントと云い、半音間は100セントとなることから100で割ることになります。

例えば25.5インチギタースケールの6弦の開放弦が3セントの場合は

1フレットまでの距離は36.353mm×3セント÷100=1.09mm
 となりますが、 指圧や指の癖等により極数値は異なる場合がありますので目安として下さい。

5:1.09mmのプラ板や樹脂板を1弦の1フレットよりのナットの表面に接着剤で貼り付けるだけでギターナットのシェルフナットは出来ます。ただし補正材をナットに接着する前に仮止めして音程を確認して下さい。

6:最後にオクターブチューニングをして終了です。

注意事項
1:セントオフ量は増加するにつれて、補正量のパーセントが減少し、各フレットポジションごとの音程幅も減少しますが最初のフレットの10セントまたは15セントのセントオフ量はの減少は極僅かとなります。
2:この補正ナットでオクターブチューニングをする場合は1セント単位のギターチューナーのみとなります。
その他の0.1セントや0.02セントギターチューナーでは補正は出来ませんのでご注意下さい。
 3:弦径や弦の材質を変更すると各フレットポジションの音程は狂いますのでご注意下さい。
4:ナットの弦高調整、トラスロッド調整等は必ず必要となります。
5:ナットに接着剤で取付けるナット材の材質により音質や音色等が異なる場合があります。
6:ナットにナット材を接着剤を貼り付ける場合は、接着剤の材質により厚み幅が異なる場合がありますのでご注意下さい。

役に立つ情報の注意事項について

役に立つ情報はあくまでも参考として情報を提供しています。
文章の一部に間違いがある場合もありますので、この情報を基に補正が出来ない等の苦情や質問等は一切受け付けていません。
また2種類の補正ナットの方法による数値は、異なりますのでご自身が合っているかなという方法で試してみて下さい。そして
あくまでも自己責任となりますのでご注意下さい。


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