商品名 ナットスロッティングベース販売

掲載写真は当工房が自作し木材で試作品として製作したナットスロッティングベースです。
お客様が別途購入する商品について (アルミで製作したジグ/必ず既読して下さい。)
- 本商品は本体またはデジタルゲージ付のジグ販売となり、アルミで製作する場合はオーダージグとなります。
- ダイヤルゲージを揃える場合
8mm軸デジタルダイヤルゲージ(単位0.01mm、測定幅12.7mmまたは10mm、フラット測定子を含め軸の長さ42mm前後)、フラット測定子、ネック台座、簡易手袋(塗装用等の簡易手袋)を別途お客様自身で購入する必要があります。
その他便利アイテムとしてナットスロッティングゲージガードを持っていると弦高調整がしやすくなります。
※ナットスロッティングベースの高さが約42oとなりますので、ダイヤルゲージの全体の軸の長さと測定子を合わせた40o以上の長さが必要です。そしてお客様自身でダイヤルゲージの中のバネを抜く必要があります。
保証期間について
Anazawa Guitars製造販売のジグの保証期間は3ヶ月間とさせていただきます。
当工房側による緩衝材や梱包の不具合や初期不良品による各ジグ製品の破損については当工房が責任をもって各ジグ製品を再製作補償いたしますが、補償を受ける場合は必ず梱包の封を開ける時または初期不良箇所をビデオ撮影による内容が無い場合は各ジグの再製作保証は一切ありません。
また各ジグ製品の再製作補償は無償でいたしますが金品による補償は一切ありません。
※保証・保守サービスを受ける場合には、各同意書の内容をよく読んだ上でお申し込み下さい。
アルミ製ナットスロッティングベースの金額について
- ギター用5mm×2mmタイプ
完成品オイルフィニッシュ塗装のみ 6,000円(税抜き)/デジタルダイヤルゲージ付10,000円(税別)
ギター用 4mm×2mmタイプ
完成品オイルフィニッシュ塗装のみ 6,000円(税抜き)/デジタルダイヤルゲージ付10,000円(税別)
ベース用 8mm×2mmタイプ
完成品オイルフィニッシュ塗装のみ 7,000円(税抜き)/デジタルダイヤルゲージ付12,000円(税別)
ベース用 7mm×2mmタイプ
完成品オイルフィニッシュ塗装のみ 7,000円(税抜き)/デジタルダイヤルゲージ付12,000円(税別)
不均等12平均律フレット ギター用5mm×2mmタイプ・ギター用4mm×2mmタイプ
完成品12,000円(税抜き)
金属製のナットスロッテイングベースは価格未定となりますので、もうしばらくお待ちください。
ブラスナットスロッティングベースの金額について
- ギター用9.5R (241.3R) 14,000円(税抜き)
ギター用16R(406.4R)14,000円(税抜き)
ギター用フラット 14,000円(税抜き)
金属製のナットスロッテイングベースは価格未定となりますので、もうしばらくお待ちください。
ナットスロッティングベースとナットスロッティングゲージガードの使用方法
- お客様自身でダイヤルゲージを購入した場合によるバネの外し方の内容となります。
デジタルダイヤルゲージの裏ブタをプラスドライバーで外し、デジタルダイヤルゲージのバネを外して下さい。そしてダイヤルゲージの軸を上下逆にした時にゼロ位置に戻っているか、ダイヤルゲージがスムーズに動いているか確認して下さい。
なおダイヤルゲージ動きが悪い場合はプラスドライバーで左側の黒い所のネジ調整または軸のネジを調整するとスムーズに動きますが、まずは黒い方のネジを調整してスムーズに動くか確認して下さい。
スムーズに動かない場合は、ネジ側のネジと黒い方のネジを同時に調整して下さい。
なおバネはメーカーによって外し方が異なりますのでご注意下さい。



- ナットスロッティングベースの上面からデジタルダイヤルゲージを入れて側面からグリップノブボルトを回し入れてダイヤルゲージを固定します。
ノブボルトを強く締めるとダイヤルゲージが斜めになりますので注意して下さい。

- 弦を張る前に1フレットのフレットの高さを出来るだけ各弦の位置に合わせるように一度デジタルノギスまたはノギスで計測します。

- ブリッジのR面の調整、ネック調整、指板エンドの弦の高さ調整等を行なってから弦を張りチューニングを出来るだけ正確な位置まで調整します。
- 1フレットの弦の真上にスロッティングゲージのフラット測定子を置いて、その位置で0oボタンを押します。
※弦の揺れ、テーブルの振動等によりデジタルダイヤルゲージの数値は異なり、極僅かな振動で直に数値は動いてしまうので注意が必要です。

- ※写真に掲載されている方法でナットスロッティングゲージを指板に取付けた場合は、デジタルダイヤルゲージの重さで手前側に落ちる場合があります。
特に1弦側と6弦側には絶対に写真の向き方向にデジタルダイヤルゲージを取付けないで下さい。
※写真と同じ向きにデジタルダイヤルゲージを指板に取付けて計測した場合はナットスロッティングゲージ本体が動きやすいので数値も安定しなくなりますのでご注意下さい。 
- ギターのネック裏側(ネックグリップ側)に必ずネック台座を置きネックを支えて下さい。
1フレットと2フレットを指で押すと略正確な位置の弦高を計測出来ます。
※出来るだけ弦の真上に測定子を置きたいが中が見えない為、何度かベース本体位置を極微小に動かして調整し、一番数値の高い値のみ紙に書いて下さい。
※0mm設定のボタンを押す時は測定していない弦を計測する時と弦の振動やベース本体が動いた時のみ0mm設定ボタンを押す必要があります。
※指板エンドの高さ調整、ネック調整、ブリッジの高さ調整等をしないで測定すると弦高位置は若干異なりますので注意して下さい。
※かなり古い弦での弦高測定と新しい弦での弦高測定では数値が異なりますのでご注意下さい。
- ギターのゲージは0.042−0.009(1.07mmー0.23mm)で、写真に示すように1フレットと2フレットの弦を指で押さえると6弦で-0.50mm、5弦で-0.44mm、4弦で-0.36mm、3弦で-0.34mmとなります。この数値が3フレットの弦を押した時の1フレットと弦との幅(弦高)となります。
測定したギターの場合の2弦と1弦は弦高が極限に近いくらい低いのでフラット測定子の自重の重みで正確に測定出来ませんが一般的な低さであれば測定は可能です。
計測が出来ない場合での測定方法を教えますので詳しくは下記を読んで下さい。
※実際に計測する場合は必ず1フレットと2フレットに指で弦を押さえながら計測して下さい。
※デジタルダイヤルゲージの数値はフレット計測子の自重が加わりますのであくまでおおよその数値となりますので0.01mm〜0.03mmぐらいの誤差がりますのでご注意下さい。
※稀に弦の材質または古い弦で弦高を測定した場合において測定値が0.5mm以下の場合において、測定が出来ない場合があります。
- 測定が出来ない場合での弦高の測定方法のやり方について
弦高が低い場合、弦が細い場合、ロックナット(稀)等は測定子の重さにより2弦と1弦は計測が出来ませんので測定可能とする方法を教えます。
上記で測定した方法と同じように1フレットの2弦または1弦の弦の上面に測定子が真中に来るようにフラット測定子を置き、0ボタンを押し終わったら3Fを押さえて測定します。
2:2弦の写真で示すと測定した数値は-0.15mmとなりました。
3:弦とフレット上面との幅を計測する必要がありますので、2弦をナット溝から外し(ペグからは弦を外さない。)てナットスロッティングゲージで測定します。この時絶対に0ボタンは押さない(1と同じ0mm設定位置での使用で)で計測して下さい。
4:弦とフレット間の幅は写真に示すように-0.49mmとなりました。
5:弦とフレット幅が0.49mm-3Fを押さえて測定した数値0.15mmを引くと0.34mmの値となりますが、3Fを押した時にフラット測定子の重みで測定値を低く計測していることになりますので、0.02mm〜0.04mmくらいの数値を0.34mmから引く必要があります。
略正確な計算は0.49mm−0.02mmー0.15mmとなりますので2弦の弦高値は0.32mmくらいの値となります。ちなみに1弦の数値は0.03mmで、1弦の底面と1フレットの上面の数値は0.35mmでした。
そこから0.02mm〜0.04mmくらいの数値を0.35mmから引く必要があります。
0.35mm-0.02mmー0.03mmとなりますので、1弦の弦高は0.3mmくらいの値となります。
※一般的な1弦、2弦の測定方法では0.01mm前後の測定値の狂いとなります。この場合では特に1弦、2弦の弦高測定時のデジタルダイヤルゲージの数値はフラット測定子の重みが加わりますのであくまでおおよその数値となりますので、0.01mm〜0.04mmぐらいの誤差がありますのでご注意下さい。
最後に
ギターでは3フレットの弦を押した時の1弦の1フレットの弦高は0.3mm〜0.5mmくらい、6弦では0.5mm〜0.8mmくらいの弦高の幅が理想(指板Rやフレットの高さ等により若干数値は異なります。)とされています。
ベースでは3フレットの弦を押した時の1弦の1フレットの弦高は0.7mm〜1mmくらい、4弦では1mm〜1.3mmくらいの弦高の幅が理想(指板Rやフレットの高さ等により若干数値は異なります。)とされています。
下記のナットスロッティングゲージガードの隙間ゲージの厚さ設定をお読みください。
- ナットスロッティングゲージガード等を利用した隙間ゲージの厚さ設定について
デジタルストレートゲージをする時にトラスロッド調整で調整します。
ナットスロッティングで計測する前に、トラスロッド調整、フレットすり合わせ、指板エンドの弦高調整、ブリッジのR調整等を行なった後にチューニングをしてナットスロッティングゲージで各弦の弦高を計測します。
例えば1弦の1フレットの指板上面からのフレットの高さが1.23mm、デジタルスロッテイングゲージ計測での1弦の1フレットと2フレットを指で押さえた時の数値が0.55mmだといたします。
デジタルスロッテイングゲージで計測した時の目標とする数値が0.3mmだとします。
現在の合計となる数値は1.23mm+0.55mmとなりますので、1.78mmとなります。
現在のナットスロッティングゲージの数値は0.55mmー目標とする数値0.3mm=0.25mmとなります。
フレットの高さ+現在の弦高数値−目標とする弦高は、1.23+0.55−0.25=1.48mmの厚さの隙間ゲージを指板に載せてナット溝切ヤスリで削りますが、ギリギリまでナット溝を削るとビビり等が発生してしまう恐れがありますので、0.05mm〜0.1mmの隙間ゲージとフラット測定子の重み0.02mm〜0.04mmを加えた隙間ゲージを加えてナット溝ヤスリでナット溝を削って下さい。
この参考例だと1.48mm+0.1mm+0.02mm=1.60mmで一度ナット溝切ヤスリで削って下さい。
※あくまでも参考値として割り出した数値で、各ネックによって数値は異なりますのでこれを参考としてナット溝切ヤスリとナットスロッティングゲージガードを使用してナット溝加工を失敗しても当工房では保証対象外となりますのでご注意下さい。
- 各弦を計測してから1弦から6弦まで一通りナット溝切ヤスリで削ったら、弦を張りもう一度ブリッジのR調整、指板エンドの高さ調整等を行なった後、チューニングをして各弦の音を鳴らせビビりや弦高を確認して下さい。演奏時に予想よりも弦高が高い場合は、もう一度ナットスロッティングゲージガードを利用して削りますが、0.01mmー0.05mm前後の隙間ゲージの厚みを少なく調整して削って下さい。
ギリギリまでナット溝を削りたい場合は、0.01mm毎の隙間ゲージで調整して弦溝を削って下さい。
ただし指板Rやフレットの高さにより数値は異なりますのでナット溝の削りすぎにはご注意下さい。
※隙間ゲージにナット溝切ヤスリが接触したらナット溝切ヤスリでの加工はしないで下さい。
※必ずネック調整や指板エンドの弦の高さ調整等を行って下さい。
これらの調整により極僅かですが弦溝の深さは異なります。
※あくまでも参考値として割り出した数値で、各ネックによって数値は異なりますのでこれを参考としてナット溝切ヤスリとナットスロッティングゲージガードを使用してナット溝加工を失敗しても当工房では保証対象外となりますのでご注意下さい。
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